現在公開中のホラー映画『ハロウィン KILLS』より、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督とプロデューサーのジェイソン・ブラムのインタビューが到着。ジョン・カーペンター監督によるホラー映画の金字塔『ハロウィン』（1978）の正統派続編を40年の歳月を経て2018年に公開し、大成功させた2人。続く本作も、全米公開3日間で約50億円越えの大ヒットを記録しており、第1作『ハロウィン』のオリジナルキャストが集結していることでも話題を集めている。若い頃、カーペンター監督に大きな影響を受けたというデヴィッド監督は、「自分が作る映画は彼のビジョンに敬意を払うものでなければならないと思っている」と本シリーズへの向き合い方を語った。

――ノンストップで怖いことが続く映画で、とても楽しませてもらいました。

ジェイソン・ブラム（以下ジェイソン）：それはよかった。

――ジェイソン、あなたはヒットメーカーですが、あなたにとっても2018年の『ハロウィン』はものすごいレベルの成功でしたね。あそこまでのヒットを予測していましたか？

ジェイソン：いや、僕もデヴィッドもあそこまで成功するとは思っていなかった。あれは僕らふたりにとってすごくうれしい驚きだったよ。僕らはお互いにたくさんメールを送り合った。デヴィッドはすばらしい仕事をしてくれて、観客はそれを楽しんでくれたんだ。ああいう結果を僕らは期待し、夢見ていたんだが、本当にそうなるかどうか、僕らにはわからなかった。

――1978年の生存者を連れてくるというのはすばらしいアイデアですが、それは早くに思いついたものなのでしょうか？

デヴィッド・ゴードン・グリーン（以下デヴィッド）：1978年のキャラクターを連れ戻し、ハドンフィールドをもっと描写することで、ローリーだけのトラウマだけでなく、恐怖というものがコミュニティ全体の中で培養されていったのかということを描くことができる。それを昔のキャラクターの視点から見つめることで、ジョン・カーペンターによる最初の映画に敬意を表することができるし、忠実にもなると思ったんだ。それに、あれらのキャラクターが2018年の映画のキャラクターと一緒に出てくるというのは、ホラー映画オタクにとって楽しいしね。

――製作にあたり、ジョン・カーペンターにはどれくらい意見を聞いたのでしょうか？

デヴィッド：僕は今日も彼と話したところさ。そして「（次回作）『Halloween Ends（原題）』の改訂版の脚本はいつ読ませてもらえるんだ？」と言われたよ。今夜彼に渡すつもりだ。それに対する彼の意見を聞けることも待ち望んでいる。（カーペンターとの）やりとりは脚本を書く前の段階から始まる。書く前に、まず彼にアイデアを話し、それから執筆して、彼が脚本を読み、意見をくれる。キャスティングについて相談をすることもあるよ。前の映画に出た役者を出したい時には彼のサポートを得られるか確認したいし、コンタクト先を教えてもらったりとか。（製作中の）映像も見てもらう。僕らはたいてい、彼がそれらの映像を初めて見るのを一緒に見る。それはとても楽しいよ。すごく不安でもあるけれどね。僕が若かった時、僕は彼からとても大きな影響を受けたので。彼が作った映画は僕にとってすごく大きな意味があったんだ。だから、自分が作る映画は彼のビジョンに敬意を払うものでなければならないと思っている。

――今作のラストは衝撃でしたが、次がどんな展開になるのか、少しでいいのでヒントをいただけますか？

デヴィッド：僕の映画はいつもそうだけれど、やっていく中で変革していくんだ。脚本ができて、この方向に行くのは良いぞと興奮して、でもその中で変革していき、編集作業をやるうちにもっと変わる。今、次の映画の詳細をあまり語ることはしたくない。ネタバレはもちろんできないし。（三部作の）真ん中にあたる『ハロウィン KILLS』で、僕らはコミュニティの混乱を作り出した。最後の映画では、それが解決する。そしてローリーとマイケル・マイヤーズの関係が完結する。

　映画『ハロウィン KILLS』は公開中。