萩原みのり主演『成れの果て』製作決定 クラウドファンディングも開始
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女優・萩原みのりの3年ぶりの単独主演作となる映画『成れの果て』の製作が決定。本年後半の公開を目指してクラウドファンディングも始まった。併せて、撮り下ろしスチールと特報が解禁された。
【動画】映画『成れの果て』特報
原作は、劇作家・映像作家のマキタカズオミ主宰の劇団elePHANTMoonが2009年に上演した同名戯曲。出演者の鬼気迫る演技と巧みなシナリオが評判を呼び、2009年度サンモールスタジオの最優秀脚本賞を受賞している。
主人公は、8年前のある事件によって心に傷を負い、上京した小夜。その事件に関わった男性が自分の姉と婚約したことを知り、居ても立ってもいられず帰郷。彼女の過激な行動と言動は、周囲の人々をも巻き込み、それぞれの隠された人間性をえぐり出してゆく…。
2020年以降の出演映画は実に10本を数える若手実力派女優の萩原が主人公・小夜役を演じ、『お嬢ちゃん』以来、3年ぶりの単独主演を務める。
脇を支えるキャストには、『千と千尋の神隠し』の千尋役をはじめ、数々の映画や舞台で活躍する柊瑠美、『あの頃。』『とんかつ DJ アゲ太郎』『21 世紀の女の子』の木口健太、『カメラを止めるな!』のヒロイン役で話題となった秋山ゆずき、『全裸監督』『来世ではちゃんとします』の後藤剛範など、確かな実力を持った面々が集結。監督は、映画『gift』『恐怖人形』ほか、テレビドラマでは『ひぐらしのなく頃に』『噂の女』などの演出も手がける宮岡太郎。
そして、本作の完成および2021年後半の劇場公開を目標にしたクラウドファンディングが、本日4月29日12時よりクラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」にてスタート。萩原をはじめとする俳優陣のスペシャルインタビュー動画、エンドロールへのクレジット掲載、メイキング動画、完成披露試写会への招待、舞台版の台本PDFなど、さまざまなリターン(特典)が用意されている。
出演オファーを引き受けるかどうか悩んだという主演の萩原は「とにかく小夜を守りたくて、小夜を守らなきゃいけない気がして、挑戦させていただくことにしました。想像したよりも遥かに苦しく、本当にこれが正しかったのか、今のわたしにもまだ分からないけど、わたしなりに必死に彼女を守り抜いたつもりです」と話している。
映画『成れの果て』は、本年後半公開予定。
<出演者コメント全文>
■萩原みのり(小夜役)
このお話を最初にいただいた時、正直お受けする方がいいのかとても悩みました。わたしは最後に小夜がとる選択が理解できず、小夜の苦しさをきちんと共に感じることができる自信がありませんでした。ですが、とにかく小夜を守りたくて、小夜を守らなきゃいけない気がして、挑戦させていただくことにしました。想像したよりも遥かに苦しく、本当にこれが正しかったのか、今のわたしにもまだ分からないけど、わたしなりに必死に彼女を守り抜いたつもりです。 ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。
■柊瑠美(あすみ役)
最初にこの役のお話をいただいた時、とんでもない役だなあと思いました。でも、恐る恐る台本を読み進めていくと、そこにいたあすみという役は、孤独で、幸せになりたくて、ただただ生きていく為に必死にもがいている女性でした。この物語に出てくる登場人物たちは皆醜い姿を見せながらも必死に生きています。その生きようとするパワーを観て、感じていただけたら嬉しいです。
■木口健太(布施野役)
僕自身に出来る今のすべてを注ぎ込みました。僕に出来ることは役を裁くことではありません。役を演じること、そして、この物語を1人でも多くの方に届けることです。監督のこの作品に対する想い。原作のマキタさんのこの作品に対する想い。すべてを背負って駆け抜けた日々でした。善悪の判断はこの物語をご覧頂く方々、1人1人の心の中にのみ存在していると思います。 どうか1人でも多くの方に、この作品がこの世に生まれてよかったと思ってもらえるような、 そんな作品になることを願っております。
■秋山ゆずき(絵里役)
宮岡監督からお話を頂いた時、「秋山さんの声で、いっぱいしゃべり続けてもうやめて! って思うようなシーンにしたい」と言って頂いたので、そこを存分に愉しみながら臨ませて頂きました。大福娘のこし餡担当という私自身初めての役柄で宮岡組初参加作品、どうか⼀人でも多くの方に見て頂けますように。
■後藤剛範(エイゴ役)
作家はエレファントムーンのマキタさん。監督は宮岡さん。この二人の世界観は皆さんの想像より奇妙で人間っぽいものになってるんじゃないでしょうか。
■宮岡太郎(監督)
かつて本作を舞台で観劇したその瞬間から、登場人物たちが抱えたコンプレックスがぶつかり合う熱量に心震わされ、いつか映画にしてみたいと考えてきました。今回、これ以上無い最高のキャスト・スタッフに囲まれてクランクインすることができ、その芝居のエネルギーは自分の想像をも遥かに超えたものになりました。そこには、苦しみながらも必死に生きてゆこうとする生々しい人間たちがいました。この壮絶で愛おしいヒューマンドラマを、⼀人でも多くの観客の方にお届けしたいです。