【バイプレイヤーズ百名鑑】田中泯「試してみようか、という好奇心が動いた!」
日本を代表する名脇役たちが本人役で登場するドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京系)。2021年、新プロジェクトとして、ドラマ第3弾『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)と、映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)が始動。総勢100名以上が出演する本作を彩る、個性豊かで豪華すぎるキャスト陣をチェックしていこう。
【写真】『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』に出演する田中泯
◆File No.067 田中泯
都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”。この辺ぴな撮影所に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描く新作。第9話で田中は、大河ドラマ『宮本武蔵』に出演する、ダンサーとして世界的に有名な唯一無二の俳優で、孤高の存在感を放ち、とにかく口数が少なく、喋らなすぎて若手はどうしていいかわからなくなる俳優“田中泯”役を演じた。
本シリーズへの初オファーに「試してみようか、という好奇心が動いた!」と語る田中。現場では「人の多さ(現場スタッフの)に驚き、その群れの中で複雑な自分がいることの面白さを感じた」と振り返る。
本人役という特異な形での出演には「本人も役であるという矛盾が、すでに面白い。不可能のすき間から、何がピックアップされるのか興味を持続する、これもまた演技かも」とコメント。
本作の魅力はどこにあるか尋ねると「観る側がまず自由であることを保証することの困難にどう折り合いをつけるのか、この点の面白さが魅力になっているのか、どうか?だと思います」と教えてくれた。
★田中泯/1945年3月10日東京都出身。クラシックバレエ、アメリカンモダンダンスなどを学び、1966年よりソロダンサーとしての活動を開始し、世界各国で評価を受ける。2002年公開の映画『たそがれ清兵衛』で俳優デビューし、第48回キネマ旬報賞新人男優賞、第26回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞・新人俳優賞を受賞。その後も映画『メゾン・ド・ヒミコ』『アルキメデスの大戦』、ドラマ『ハゲタカ』(NHK)、大河ドラマ『龍馬伝』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『モンテ・クリスト伯‐華麗なる復讐‐』(フジテレビ系)、『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)など、幅広い作品で活躍。主演映画『HOKUSAI』のほか、『峠 最後のサムライ』『いのちの停車場』の公開を控える。
●『バイプレイヤーズ』第9話プレイバック
大河ドラマ『宮本武蔵』の主演に抜擢された岡山天音は、田中泯や伊武雅刀らと稽古を始めていた。そんな中、前田敦子からテレ東のドラマ『刑事曲者』が連ドラになることを聞き、オファーを断ることが出来ず二刀流で出演することに! 2つの作品でクセの強い先輩俳優に振り回され、どんどん芝居が出来なくなる岡山に悲劇が…。果たして無事に撮影を乗り切ることはできるのか!?