三浦春馬さんとの撮影秘話を『天外者』監督が明かす 新場面写真も公開
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俳優の三浦春馬さんが主演を務める映画『天外者(てんがらもん)』の田中光敏監督が、主人公・五代友厚を演じた三浦さんの撮影秘話を明かした。また、新場面写真と、五代友厚像を見上げるキャストたちの写真が解禁された。
【写真】五代友厚像の前に並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵
本作は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた男・五代友厚の生涯を描く。三浦春馬さんが主人公・五代を演じているほか、盟友の坂本龍馬を三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教、遊女はるを森川葵が、それぞれ演じる。脚本は小松江里子。
田中監督は、撮影現場で三浦春馬さんの提案により、台本とは違う演出に変更した点があったと語る。それは五代友厚が自身のまげを切るシーン。台本では斬り合いがあってから自身のまげを切る予定だったのだが、三浦春馬さん本人が直接、田中監督に「五代さんはどんなことがあっても仲間を切ろうとしないと思うから、斬り合いがしっくりこないです」と話したという。監督は、その瞬間、三浦春馬さんは五代友厚になっていたと熱く語る。座長自ら作品をより良いものにしようとする三浦春馬さんさんの姿勢がうかがえるエピソードだ。
また、本作に出てくる偉人らの志が感じられる場所のひとつが、大阪取引所だ。明治11年、大阪に商法会議所(現・大阪商工会議所)を創設し、自ら会頭に就いた五代は、同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。功績を讃えられた彼の像が、大阪取引所の入口に、まるで未来を見据えるように建てられている。
今回解禁された写真では、そんな五代友厚像の前で並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵たちが写し出されている。五代像を見上げる様子は、本編で五代友厚を支えた坂本龍馬、岩崎弥太郎、はるとして、そして五代友厚を演じた三浦春馬さんに対して、思いをはせているようにも見える。
映画『天外者』は12月11日より全国公開。