日向理恵子の長編ファンタジー小説『火狩りの王』WOWOWでアニメ化決定
日向理恵子原作の小説『火狩りの王』(ほるぷ出版)が、WOWOWのオリジナル企画としてテレビアニメ化されることが決定した。
【写真】アニメーション制作を担当する「シグナル・エムディ」ロゴビジュアル
累計28万部の『雨ふる本屋』シリーズや『魔法の庭へ』(共に童心社)の作者・日向による『火狩りの王』は、村育ちの少女・灯子(とうこ)と、首都の元学生・煌四(こうし)を中心に、子供たちが“火”をテーマに多くの困難に直面しながらも懸命に生きていく姿をつづる長編ファンタジー。絵を手掛けるのは漫画『ロードス島戦記〜ファリスの聖女〜』の作者で、『十二国記』の挿絵やアニメのキャラクター原案も務めた山田章博。9月に第4巻が刊行された。
人類最終戦争後、人々は天然の火に近づくと身体が燃え上がる人体発火病原体に侵され、森に棲む黒い獣・炎魔を狩ることで火を確保していた。その炎魔狩りをする“火狩り”たちの間で、最近ささやかれるあるうわさがあった。「虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう」と…。
独創性溢れるファンタジーでありながら、その深いテーマ性に多くの読者が心打たれた『火狩りの王』が、WOWOWにてオリジナルアニメ化されることが決定。アニメーション制作は、『ひるね姫~知らないワタシの物語~』『バースデー・ワンダーランド』『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』『はなかっぱ』と、デジタル技術を駆使して劇場作品、テレビシリーズなど幅広いジャンルのアニメーション作品を手掛けるシグナル・エムディが担当する。
原作者・日向は、本作について「“火”をテーマにした大きな物語を書きたいと思い、『火狩りの王』を書きはじめました。『生きろ、生きろ』と念じながら、物語を紡ぎました」と語り、「観る者に生の豊かさを思い出させることが、アニメーションの持つ大きな力だと思っています。その力をもらった灯子たちを応援できることが、とてつもなくうれしく、畏れ多く、期待でいっぱいでおります。読者さまたちにも、どうか一緒に見守っていただけますように」とメッセージを寄せた。