グザヴィエ・ドラン監督『マティアス&マキシム』、恋の切なさと喜びを凝縮した予告編解禁
グザヴィエ・ドラン監督の最新作『マティアス&マキシム』より、恋の切なさや喜びが凝縮されたポスターと予告編が解禁された。
【写真】ドラン監督も出演! 映画『マティアス&マキシム』場面写真
本作は、第69回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『たかが世界の終わり』のドラン監督が、キャリア史上初めて手がけた青春ラブストーリー。これまで一貫して描き続けてきた“母と子”というテーマから一新、2人の青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた。ドランは監督に加え、マキシム役で6年ぶりに自作への出演も果たしている。
本作のきっかけとなったのは、1980年代のイタリアを舞台に2人の青年の恋を描いたルカ・グァダニーノ監督の映画『君の名前で僕を呼んで』。ドランは同作を鑑賞したときのことを、「しばらく動けないほどの衝撃だった。恋についての真実を審美的な映画で見ることはなんて感動的なんだろう。僕は自分が20代の頃のことを思い出した」と語っており、この名作に応えるように、現代を生きるマティアスとマキシムの物語を誕生させたという。
マティアスとマキシムは30歳で幼なじみ。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった2人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、思いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、2人は抑えることのできない本当の思いを確かめようとするのだが―。
ポスタービジュアルでは、劇中で短編映画の出演を頼まれカメラを前にキスを交わすマティアスとマキシムの連動した写真が並び、まさに友情が恋へと変わる瞬間を切り取っている。
そして、ビジュアルと同じシーンから始まる予告編では、突如芽生えた感情に戸惑い、葛藤する2人の様子が映し出されている。ドランが本作のクライマックスであり、唯一美しさを追求したという息をのむほどロマンティックで官能的なラブシーンも少しだけ公開。胸が苦しくなるような切なくエモーショナルなシーンが凝縮された予告編に仕上がっている。
映画『マティアス&マキシム』は9月25日より全国公開。