ホームレス集団が図書館を占拠!? エミリオ・エステヴェス監督作『パブリック』日本公開
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俳優のエミリオ・エステヴェスが製作・監督・脚本・主演する映画『The Public』(原題)が、邦題を『パブリック 図書館の奇跡』として7月に公開されることが決定し、場面写真が公開された。
【写真】映画『パブリック 図書館の奇跡』場面写真
本作は、ある日突然“命の避難所”となった図書館を舞台に、サプライズ満載の人間模様と奇跡の瞬間を映し出す、笑いと涙のフィールグッドムービー。記録的な大寒波の到来により、緊急シェルターがいっぱいで行き場がないホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。突如勃発した大騒動に巻き込まれたひとりの図書館員の奮闘を軸に、予測不可能にして笑いと涙たっぷりのストーリーが展開していく。
メガホンを取るのは、ある新聞記事に着想を得て、本作の完成までに11年の歳月を費やしたエミリオ。エミリオは監督の他、主演・製作・脚本と一人4役で本作に挑んでいる。キャストには、主演のエミリオのほか、多彩なジャンルで圧倒的な存在感を保ち続けるアレック・ボールドウィン、近年はくせ者俳優として異彩を放つクリスチャン・スレイター、ダニエル・クレイグ版『007』シリーズのCIA局員、フェリックス・ライター役で知られるジェフリー・ライトに加え、ジェナ・マローン、テイラー・シリングといった実力派ぞろいの個性豊かなキャストが集結し、エミリオとの掛け合いなど、極上のアンサンブル劇に厚みを与えている。
米オハイオ州シンシナティの公共図書館で、実直な図書館員スチュアート(エミリオ)が常連の利用者であるホームレスから思わぬことを告げられる。「今夜は帰らない。ここを占拠する」。大寒波の影響により路上で凍死者が続出しているのに、市の緊急シェルターが満杯で、行き場がないというのがその理由だった。約70人のホームレスの苦境を察したスチュアートは、3階に立てこもった彼らと行動を共にし、出入り口を封鎖する。それは“代わりの避難場所”を求める平和的なデモだったが、政治的なイメージアップをもくろむ検察官の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、スチュアートは心に問題を抱えた“アブない容疑者”に仕立てられてしまう。やがて警察の機動隊が出動し、追いつめられたスチュアートとホームレスたちが決断した驚愕の行動とは……。
解禁された場面写真では、図書館を占拠する大勢のホームレスたちの中心で決意の表情を浮かべる、主人公の図書館職員に扮したエミリオの姿や、夜の図書館に駆け付けた警察官たちと図書館職員の同僚(ジェナ)、扉の前に本棚や椅子を重ねて作られたバリケード、そしてよもや突入寸前の様相を呈した警官隊を率いる刑事(アレック)などが切り取られている。
映画『パブリック 図書館の奇跡』は7月全国順次公開。