スティーヴン・キングの原作をドラマ化した『アウトサイダー』より、特別映像が解禁された。出演のほか製作総指揮としても名を連ね、第1話と2話の監督も務めたジェイソン・ベイトマンが製作秘話を語る姿とメイキング風景を収めている。

　本作は、『ゲーム・オブ・スローンズ』のHBOが、初めてスティーヴン・キング作品に挑んだクライム・ホラー。ベン・メンデルソーン、ジェイソン・ベイトマンら実力派キャストのほか、映画『ハリエット』（2019）でアカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞女優賞（ドラマ）にノミネートされた新進女優シンシア・エリヴォが出演する。

　物語の始まりとなるのは、ジョージア州の小さな町で起きた11歳の少年の惨殺事件。明解で十分な証拠をもとに、単純に解決すると思われた事件が一転、不可解な超自然現象により謎に満ちた展開となる。自身も15歳の息子を失ったばかりのベテラン刑事ラルフ・アンダーソン（ベン）と、一風変わった天才私立探偵ホリー・ギブニー（シンシア）の2人が謎を解明していく。

　そして、11歳の少年を殺害した容疑で逮捕される高校教師テリー・メイトランドをシリアスに演じるのが、ジェイソンだ。ジェイソンはこれまで『JUNO／ジュノ』（2007）、『マイレージ、マイライフ』（2009）のほか、『モンスター上司』（2011）、『バッドガイ　反抗期の中年男』（2014）といったコメディ作品でも活躍するなどベテランの役者。近年ではドラマ『オザークへようこそ』で出演のほか一部のエピソードの監督も務めて第71回エミー賞ドラマ部門・監督賞を受賞するなど監督としての評価も高まっている。

　ベイトマンはインタビューで「監督として作品のジャンルに好奇心をかき立てられた」と本作のメガホンをとった理由を説明。本作について「ホラーと異なる雰囲気と恐怖感を表現した。視聴者は非日常を受け入れるだろう」と単なるホラー作品ではないことを強調した。

　さらに、ほかのキング原作の作品と比較し、「スティーヴン・キングの『シャイニング』の脚本と視覚表現を上回るものだ。構成、映像の色調、編集速度に魅了され、監督として習得したいと感じた」と過去のキング作品をリスペクトしつつも、本作のクオリティの高さへの自信をにじませている。

　HBOドラマ『アウトサイダー』は、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX ‐DRAMA ＆ CLASSICS‐」にて、字幕版は4月23日より毎週木曜1話ずつ配信（※5月22日まで第1話無料）。吹替版は5月13日より毎週水曜1話ずつ配信。また「BS10 スターチャンネル」にて、4月23日23時より日本初放送。