白人至上主義者の男が生まれ変わろうとする衝撃の実話『SKIN/スキン』公開決定
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2019年アカデミー賞で短編映画賞を受賞した作品をもとに制作された長編映画『SKIN/スキン』が、5月9日より全国順次公開されることが決まった。併せてメインカットと場面写真が解禁された。
【写真】レイシストとして生きてきた若者の苦悩と贖罪を描く『SKIN/スキン』場面写真
本作は、2003年に実際に米国で発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話を基につくられた社会派ドラマ。白人至上主義者として生きてきた男の過去との決別、人は生まれ変わることができるのかをテーマに、レイシズムの非道、人間の再生の軌跡、そして彼を支えようとする社会の寛容を鮮烈に描き出す。
スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥー。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの自分の悪行を悔い、新たな人生を始めようと決意する。しかし脱会を許さないかつての同志たちから執ような脅迫、暴力を受けることとなり、ジュリーたちにもその矛先は向き始める…。
ブライオン役を演じるのは、『リトル・ダンサー』(2000)、『ロケットマン』(2019)のジェイミー・ベル。短編『SKIN』にも出演したダニエル・マクドナルドが、ブライオンに新たな道を示す女性ジュリーを演じる。
メガホンをとるのは新鋭監督ガイ・ナティーヴ。イスラエル出身でユダヤ人のナティーヴ監督は、ブライオンを題材にMSNBCが制作したテレビドキュメンタリー『Erasing Hate』(2011)を見て、この実話の長編映画製作に強い興味を抱いた。米国で女優として活躍する妻ジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的に短編『SKIN』を製作。2019年アカデミー賞・短編映画賞を受賞したこの短編を足がかりに、夫婦は、物語や設定を一新した同タイトルの長編の製作に取りかかった。
本作は2018年トロント映画祭で高い評価を受け、北米ではA24が配給。ジェイミーの圧巻の演技をはじめ、現代社会に巣くう人種差別問題をテーマにしながらも未来への希望をこめて描ききった監督の手腕は、大きな称賛を集めた。
映画『SKIN/スキン』は新宿シネマカリテにて5月9日より公開。以降、全国順次公開。