<独占>個性的な『9人の翻訳家』を待つ厳重なセキュリティ…本編映像初解禁
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映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』より、本編映像が初解禁された。発売予定の小説の訳出作業のため、人里離れた洋館に集められた個性豊かな翻訳家たちが、空港並みの厳重なセキュリティチェックと持ち物検査を受ける様子が映し出されている。
【写真】立派な洋館に集結→厳重なセキュリティチェックを受ける翻訳家たち
トム・ハンクス主演で映画化された『ダ・ヴィンチ・コード』などが一大現象を巻き起こした小説『ロバート・ラングドン』シリーズ。その4作目となる『インフェルノ』の出版時、海賊行為と違法流出を恐れた出版元が、著者ダン・ブラウンの同意のもと、各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して作業をさせるという驚きのミッションを遂行した。本作は、この前代未聞のエピソードを基に、デジタル時代ならではの仕掛けを散りばめたミステリー映画となっている。監督・脚本は、映画『タイピスト!』(2012)のレジス・ロワンサル。
本編映像は、ベストセラー小説『デダリュス』最終巻の翻訳のために集められた9人の翻訳家たちが、監禁場所となるフランスの人里離れた洋館に到着したところからスタート。彼らは名札を渡され、セュリティチェックを通過し持ち物検査を受けていくが、翻訳に必要だと訴えても私物は容赦なく取り上げられ、強面の警備員たちから無言のプレッシャーをかけられる。
そんな状況に対し、強気な態度でぶつくさと文句を言うイタリア語翻訳家のダリオ(リッカルド・スカマルチョ)、逆にオドオドして不安を募らせるスペイン語翻訳家のハビエル(エドゥアルド・ノリエガ)。そのほか、呑気にスケボーを携えて登場する英語翻訳家のアレックス(アレックス・ロウザー)、『デダリュス』に登場するキャラクターのコスプレをしている美しいロシア語翻訳家カテリーナ(オルガ・キュリレンコ)ら個性的でユニークな面々が勢ぞろい。これからの物語に期待が高まる映像となっている。
また、本作の音楽は、音楽家の三宅純が全面担当しており、物語の世界観を構築するスコアの一部を、今回の映像で聞くことができる。
本作で『タイピスト!』の脚本家と再びタッグを組んだロワンサル監督は、登場人物を掘り下げるため、ベストセラーの翻訳を専門とする5人の翻訳者を取材。リサーチに協力した翻訳者の中には、ミステリー専門の者もいれば、トマス・ピンチョン、エレナ・フェッランテといった著名な作家の翻訳者までいたという。
ロワンサル監督は、読者が彼らに対しネット上で「原文に忠実ではない」と非難し、裏切り者と糾弾することで怒りをぶつけている点に注目。翻訳者の多くは、自分たちの仕事が正当なものではないと感じ、罪悪感に苛まれていると言い「そんな翻訳者たちこそがミステリーにぴったりのキャラクターだった」と語っている。
日頃、彼らがどのように仕事をし、どうやって生活しているのかを徹底的にリサーチした上で作り込まれた本作。劇中に登場する“翻訳者あるある”も楽しみにしたい。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は1月24日より全国順次公開。