『スター・ウォーズ』シスの暗黒卿パルパティーンが復活 監督「今までよりもっと恐ろしい」
映画『スター・ウォーズ』シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の予告編に不気味な笑い声とともに登場したシスの暗黒卿パルパティーン。J・J・エイブラムス監督は彼の復活について「登場させないという選択肢はなかった」と明かす。
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パルパティーン皇帝ことダース・シディアスは、強大な悪の化身として知られる人物。表の顔は共和国最高議長、裏の顔はシスの暗黒卿として表と裏の顔を使い分け、長い年月をかけ恐怖と圧政で銀河を支配した。かつて若きアナキン・スカイウォーカーの弱さにつけ込みダークサイドに落としてダース・ベイダーという名を与え、さらにはベイダーの息子ルーク・スカイウォーカーをもダークサイドへ引き込もうと父子の戦いへと導くなど、これまでスカイウォーカー家と密接に関係してきた闇の存在だ。
彼は信頼していたダース・ベイダーから裏切られ、デス・スターとともに消滅したはずだったが、本作では再び復活が暗示されている。パルパティーン皇帝の存在について、エイブラムス監督は「パルパティーン皇帝の存在はスカイウォーカー家の物語を終わらせるためには、絶対に重要な存在だと思ったんだ」と語る。
「『フォースの覚醒』を手掛け始めた時から、僕は過去の6作品の続きであることを強く意識していた。レイやフィン、カイロ・レンなど新しいキャラクターが出てきて物語が展開していくが、彼らは今までの物語と同じ世界に住んでいるんだよ」と同監督。「『フォースの覚醒』でレイは、ルーク・スカイウォーカーについて聞いたことはあるものの、彼が本当に存在するのかどうか知らなかった。でも最後にルークと会って一緒に戦って欲しいとお願いすることになる。本作はそうした物語の続きであり、壮大なサーガのテーマやキャラクターなどが再び登場する」と語る。
その上でエイブラムス監督は「パルパティーンは自らの失敗から学び、本作では今までよりもっと恐ろしいんだ。レイたちはどうやってパルパティーンに挑むのだろうか? それを見た観客が満足してくれることを願っているよ」と笑みをこぼす。
パルパティーンのほかにも、ハン・ソロの永遠の好敵手ランド・カルリジアンもシリーズ第6作『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』以来登場し、亡くなったキャリー・フィッシャー演じるレイアも『フォースの覚醒』で未使用だったシーンを使い登場するなど、ファンにとってはうれしいサプライズばかりの本作。
エイブラムス監督は「完結編となる本作には、これまでのことすべてが盛り込まれているんだ。この映画を見ればこれまでの戦いやキャラクターの行動すべてが、この結末につながっていたんだと理解してもらえると思う。少なくとも、僕はそう思ってくれることを願っているよ」と自信を見せている。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開。