『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』すず達の日常を写す場面写真解禁
2016年に公開されて以来、異例のロングラン上映が続いているアニメーション映画『この世界の片隅に』の新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』より、主人公・すず達の日常が垣間見える美しい新場面写真が解禁された。
【写真】すず達の暮らす四季折々の風景 映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』場面写真
日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞や仏・アヌシー国際アニメーション映画祭優秀作品賞など国内外で70以上の賞を受賞し、2016年に公開されてから1000日以上にわたり1日も途切れることなく上映が続いている映画『この世界の片隅に』。その新作となる『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』では、主にすず、リン、周作の3人のエピソードと、それぞれが秘める“こころのひみつ”が新たに描き足され、より重厚な人間ドラマへと変貌を遂げている。
前作では、18歳で見知らぬ土地に嫁いだすずが、厳しい戦況の中でも工夫を凝らしながら懸命に生きていく、いわば“暮らし”中心だったが、新作では、すずを含め登場人物が秘める“こころのひみつ”が描かれる。夫の周作と遊女のリンの過去に気づいたすずが、自分の存在意義について葛藤する奥深い心情を掘り下げた作品となっており、先日開催された第32回東京国際映画祭のワールド・プレミア上映では「前作とは見終わった後の印象が全く違う! 期待以上の新作!」と話題を集めた。
解禁された場面写真は、北條家の一家が揃って花見をした満開の春や、すずと晴美で小松菜の種を植えた初夏、赤とんぼが飛ぶいわし雲を夫婦で見つめた秋、そしてテルとすずが出会った雪の冬と、本作で語られる四季の描写が描かれ、その端々に登場人物が抱える”いくつもの想い”を垣間見ることができる。
キャストには、すずの内面を大人の表現で魅せる女優・のんや岩井七世(リン役)、細谷佳正(周作役)ら前作のキャストが再集結し、さらに遊郭の女性テル役として花澤香菜が初参加する。
映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月20日より全国公開。