「もう一度、話したい。」モトーラ世理奈主演『風の電話』特報解禁
モデルで女優のモトーラ世理奈が主演を務め、俳優の西島秀俊、三浦友和、西田敏行と共演する映画『風の電話』より、特報映像が解禁。モトーラ演じる震災ですべてを失った少女が、故郷の岩手の大槌町へ傷ついた心を抱えて旅に出る姿や、西島、三浦、西田が主人公を温かく包むような存在感をにじませる姿を収めている。
【写真】モトーラ世理奈が旅に出る『風の電話』フォトギャラリー
2011年に岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格氏が、死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから自宅の庭に設置した「風の電話」。本作は、東日本大震災以降、「天国に繋がる電話」として、3万人を超える人々が訪れているこの「風の電話」をモチーフにした初の映像作品。一人の少女が広島から故郷の岩手に帰り、「風の電話」にたどり着くまでの道程を通し、傷ついた心の救済や、人々が忘れかけている大切なものをテーマに描く。
監督は、『2/デュオ』(1997)で長編監督デビュー以来、『M/OTHER』(1999)、『ライオンは今夜死ぬ』(2017)などを手掛け、欧州で圧倒的評価を受けている諏訪敦彦。広島から故郷の大槌町へと旅する主人公のハルをモトーラが演じ、西島、三浦、西田らベテラン俳優陣が脇を固める。
今回解禁された特報映像は、震災ですべてを失った主人公ハル(モトーラ)が、傷ついた心を抱えて、広島から故郷の大槌町へと旅する姿の一端を収めたもの。変わり果てた故郷を訪ねるハル。そんなハルに対し、ハルと行動を共にする森尾を演じる西島が「津波で亡くなったのか」と尋ねる姿、旅の途中でハルと出会い彼女に影響を与える人物に扮する三浦が「死ぬなよ」と優しく語りかける様子、福島の場面で登場する西田が「このへん、見た?」と話しかけるシーンが映し出される。「今どこにいるの?」とつぶやき、亡き人ともう一度話したいと願うハルの想いが痛切に伝わってくるような映像となっている。
映画『風の電話』は2020年1月24日より全国公開。