綾野剛主演『楽園』、上白石萌音×野田洋次郎タッグの主題歌流れる本予告解禁
俳優の綾野剛が主演を務め、女優の杉咲花や俳優の佐藤浩市が共演する映画『楽園』の主題歌が、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュースを担当し、女優で歌手の上白石萌音が歌う「一縷(いちる)」に決まった。併せて本予告映像と本ポスターが解禁された。
【写真】『楽園』主題歌でタッグを組む上白石萌音×野田洋次郎
本作は、ベストセラー作家・吉田修一による短編集『犯罪小説集』(KADOKAWA)を原作に、映画『64 ‐ロクヨン‐』の瀬々敬久監督がメガホンをとり、犯罪をめぐる“喪失”と“再生”を描いたヒューマン・サスペンス。未解決の幼女誘拐事件を発端に、被害者の親友だった少女、容疑者の青年、限界集落で暮らす男、それぞれの人生が交錯していく様がつづられる。
主題歌「一縷」を担当するのは、アニメーション映画『君の名は。』で主人公・三葉の声を演じた上白石。作詞・作曲・プロデュースは『君の名は。』の音楽を担当したRADWIMPSの野田で、2人は3年ぶりにタッグを組む。なお、野田が上白石に楽曲を書き下ろすのは今回が初めてとなる。
上白石は「初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました」と振り返る。「(野田)洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて『なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう』と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです」とコメントした。
野田は、楽曲について「悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました」と語っている。
予告映像は、主題歌「一縷」をバックに、12年前に発生した未解決の少女失踪事件のシーンから始まる。殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士(綾野)や、「どうしてお前が生きてる」と心無い言葉をかけられる紡(杉咲)、集落の人間から村八分にされる善次郎(佐藤)の姿が映し出される。そして、6人が犠牲となる連続殺傷事件が発生し、キーとなるキャスト陣がつぎつぎと登場。ラストでは炎に包まれた人や傷ついた佐藤の姿などが描かれ「信じた人は殺人犯なのか」というナレーションで締めくくられる。
なお本作は、世界3大映画祭の1つ、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」に正式出品されることも決定した。
映画『楽園』は10月18日より全国公開。