ギャスパー・ノエ監督最新作公開 疑似トランスに酔いしれる狂乱の97分
第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれた中で国際アート・シアター連盟賞を受賞したギャスパー・ノエ監督作『CLIMAX クライマックス』が、R18指定で11月1日より日本公開されることが決定。第1弾ポスタービジュアルが解禁された。
【写真】狂乱のダンスフロア…『CLIMAX クライマックス』場面写真
本作は、『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『LOVE3D』など、新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ノエ監督が3年ぶりに放つ最新作。出演は映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のソフィア・ブテラ以外は各地で見いだしたプロのダンサーたち。音楽は、ダフト・パンク、ザ・ローリング・ストーンズ、セローン、エイフェックス・ツインなどが使われている。
プロダンサーによる度肝を抜くパフォーマンスとエレクトロミュージック、全編を通して多用される長回し撮影で、ドラッグにより次第に充満していく地獄絵図を97分間にわたり鮮烈に映し出し、見る者を疑似トランス状態に放り込む衝撃的な作品に仕上がった。
1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、米国公演のためのリハーサルをしている。最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティーを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアにはLSDが混入しており、ダンサーたちは次第に我を忘れトランス状態に。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者…一部の者にとっては楽園だが、ほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか。 そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか…。
第1弾ポスタービジュアルには、充満していくドラッグにより絶頂(クライマックス)に達した者たちの姿が写し出されている。愛し合う者、泣き叫ぶ者、それでも踊り狂う者など絶頂の達し方はさまざまだが、壮絶な狂乱の一夜を過ごしたことが想像できるデザインとなっている。
映画『CLIMAX クライマックス』は11月1日より公開。