新垣結衣、『けもなれ』受賞の脚本家・野木亜紀子を祝福「これからもいっぱい書いて」
関連 :
女優の新垣結衣が28日、都内で行われた第37回向田邦子賞贈賞式に、本賞を『獣になれない私たち』で受賞した脚本家・野木亜紀子へのお祝いゲストとして登壇。「一ファンとしてこれからもいっぱい作品を書いてください」とメッセージを送った。
【写真】新垣結衣、松田龍平ら『けもなれ』キャストも登壇! 第37回向田邦子賞贈賞式の様子
本賞は、故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在テレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られる賞として1982年に制定。お祝いには、新垣のほか、『獣になれない私たち』に出演した松田龍平、田中圭、犬飼貴丈、近藤公園、一ノ瀬ワタル、山内圭哉も駆け付けた。
新垣は、本作をはじめ『逃げるは恥だが役に立つ』や『掟上今日子の備忘録』など4作品で野木脚本に出演しているが「野木さんが書く本には、これから生きていくうえで、物事の捉え方を含め、希望をいただいています」と感謝を述べると「本を読んでいると、どのキャラクターにも愛情が感じられるんです」と魅力を語る。
一方、新垣と共にダブル主演を務めた松田は「『獣になれない私たち』というタイトルにはいろいろ引っかかるものがあって、苦しい気持になりましたが、それを含めて人間臭いキャラクターだしドラマだなと思いました」と感想を述べる。田中も、野木のオリジナル作品が評価されたことに触れると「観ていても演じていても、オリジナル作品は面白いので、そのオリジナルで快進撃を続ける野木さんが賞をとったすてきな席に、こうして『獣になれない私たち』チームで参加できたことがうれしく思います」と笑顔で語っていた。
野木は、2010年に第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し脚本家デビュー。「受賞したからといって脚本家として活躍できるわけではなく、辛酸をなめることが多かった」と当時を振り返ると「それでもなんとか連ドラを勝ち取り、いつかオリジナルドラマを書いて、10年後、20年後に向田邦子賞をとりますと宣言していたんです」としみじみ。
今回、『獣になれない私たち』で有言実行となったが「ドラマ的には、受けるポイントを避けて作った、私にとってはチャレンジした作品。決して分かりやすいドラマではないこの作品が賞という形で評価していだだけたことが、心からうれしいです」と受賞の喜びを語っていた。