ディカプリオ&ブラピが涙! タランティーノ新作、カンヌプレミアで6分間のスタオべ
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俳優のレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2大スターが初共演するクエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、現地時間21日、第72回カンヌ国際映画祭で世界初公式上映され、2人が会場の好反応に涙した。
【写真】ディカプリオ&ブラピ、オーラあふれる2ショットも! 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』カンヌでのワールドプレミアの様子
1969年の米ロサンゼルスを舞台にした本作は、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を描いた作品。タランティーノ監督は製作と監督に加え、実際に自分が育った当時の、そしていまや失われてしまったハリウッドを郷愁とリスペクトを込めて、5年の歳月を費やして脚本を執筆している。
レオナルドは、ハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のテレビ俳優リック・ダルトン役を、ブラッドは長年リックのスタントマンを務めているクリフ・ブース役を演じる。映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルドと共演したマーゴット・ロビーがシャロン・テートに扮するほか、50年以上のキャリアを誇るアカデミー賞俳優アル・パチーノや、ブルース・ダーンらハリウッドの重鎮を筆頭として、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、故ルーク・ペリーら、新旧の実力派俳優陣が脇を固めている。
21日の公式上映前のカーペットイベントでは、タランティーノ監督をはじめ、レオナルド、ブラッド、マーゴットらがレッドカーペット上を歩み、世界各国の報道陣からフラッシュの嵐が起こった。
タランティーノ監督は、興奮気味に作品上映の喜びを漏らし、「映画はハリウッドの変化を表していて、映画の中ではハリウッドの黄金時代のことを語っている。主役たちはその中に入れず、外から見ていてその変化を予期していなかったから、そこに自分たちの居場所があるのか迷っている」と、作品について言及。
ブラッドはタランティーノ監督について、「彼はエネルギーに満ちていて、映画を愛する彼と一緒に映画を作ることは喜びなんだ」と語った上で、「この映画はタランティーノの映画、ハリウッド、L.A.に対するラブレターであり、僕もL.A.が大好きだ」と本作をアピールした。
レオナルドは「こんなタイプの映画は昔はよくあったけど、最近見なくなっているハリウッドの話であって、我々の役はアウトサイダーであって、1969年の変化しつつあるハリウッドにおいて、自分たちの居場所を探している。業界にも世界にもスルーされているんだ」と、自身の演じたダルトンら登場人物についてコメント。
加えて、「ある俳優とスタントマンが葛藤している。新しい世界で居場所を探している。それを描いているのが、素晴らしき脚本家であり、監督であるクエンティン・タランティーノなんだ。世界一だよ。今日ここにいられるのはとても光栄であり、伝統的な映画作りの最後の監督だよ」と、『ジャンゴ 繋がれざる者』に続いて2度目のタッグを組むタランティーノ監督を称賛している。
公式上映では、タランティーノらレッドカーペットから到着したキャストたちを歓迎する観客たちから上映が始まる前から鳴りやまない拍手が盛大に贈られた。上映終了後には約6分間に及ぶスタンディングオベーションが起こり、レオナルドとブラッドの目に涙が光ったほか、タランティーノ監督が観客席で感謝の言葉を述べるという異例の事態となった。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日より全国公開。