『ふたりの女王』マーゴット・ロビーの進化していくエリザベスメイクに注目!
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映画『レディ・バード』のシアーシャ・ローナンと、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーが共演した映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』。第91回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされている本作から、マーゴット演じるエリザベスの大きく移り変わっていくメイクに注目したい。
【写真】メイキングカット&エリザベスメイクの進化が分かる『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』場面写真
本作は、激動の16世紀英国を生きたスコットランド女王メアリー・スチュアート(シアーシャ)と、イングランド女王エリザベスI世(マーゴット)の波乱に満ちた人生を描いたもの。生後すぐにスコットランド女王となったメアリーは、自身のイングランド王位継承権も主張し、従姉妹エリザベスの権力を脅かす。恋愛、結婚、出産を経験し、若く美しく自信にあふれたメアリーに、エリザベスは複雑な想いを抱く。孤独な若き女王2人は恐れ合い、陰謀渦巻く宮廷の中で運命に翻弄され戦いを繰り広げていく。
シアーシャとマーゴットのメイクアップを担当したのは、ジェニー・シャーコアとそのチーム。ケイト・ブランシェットがエリザベスI世を演じた『エリザベス』(1999)でアカデミー賞を受賞後、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)でもノミネートされている。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』で3度目のノミネーションを果たした。
エリザベスを演じたマーゴットは、若々しく美しい20代から、美しさを失っていく晩年までを演技とともにメイクアップで繊細に表現している。
史実によると、エリザベスは30歳目前に天然痘を患い、髪は抜け落ち、肌はボロボロになっていった。それを隠すために分厚いおしろいを塗るようになり、晩年にはハチミツなどの蜜ろうを塗ってからさらに白粉をはたき、派手な赤いカツラを身につけていたという。
人民の王として、メアリーの若さと美しさに対抗する女王として、エリザベスのメイクと髪型と衣装がどんどん派手に肥大化していくさまをみせることにより、ジェニーは当時を忠実に再現。マーゴットの見事な演技とともに、外見においてもエリザベスの孤独や貫禄を見せることに成功している。
映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は3月15日より全国公開。