ゴールデン・グローブ賞<映画の部>発表! 『グリーンブック』最多3冠 日本作品は受賞ならず
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現地時間6日、女優のサンドラ・オーとコメディー俳優のアンディ・サムバーグの2人がホストを務める第76回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が開催。アカデミー賞の前哨戦となる映画の部では、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカを舞台に、黒人ピアニストとイタリア系の用心棒の旅の軌跡を描く『グリーンブック』が、ミュージカル/コメディー部門の作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞の最多3冠に輝いた。外国語映画賞にノミネートされていた是枝裕和監督の『万引き家族』と、アニメ作品賞にノミネートされていた細田守監督の『未来のミライ』は惜しくも受賞を逃した。
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日本で大ヒット中の音楽グループ、クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、ドラマ部門の作品賞を受賞。クイーンのボーカルのフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、主演男優賞に輝いた。
監督賞は外国語映画賞に輝いた『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督のもとに。最多6ノミネートを獲得していた伝記映画『バイス』は、主人公の米副大統領ディック・チェイニーを演じたクリスチャン・ベイルが、ドラマ部門の主演男優賞を受賞するだけに留まった。
ミュージカル/コメディー部門の音楽映画『アリー/ スター誕生』で、ドラマ部門の主演女優賞を逃したレディー・ガガは、楽曲“シャロウ ~『アリー/ スター誕生』 愛のうた”で、主題歌賞を受賞している。
第76回ゴールデン・グローブ賞<映画の部>受賞結果は以下の通り。
(★が受賞作品&受賞者)
●作品賞(ドラマ)
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『アリー/スター誕生』
●女優賞(ドラマ)
★グレン・クローズ『天才作家の妻 -40年目の真実-』
レディー・ガガ『アリー/スター誕生』
ニコール・キッドマン『Destroyer(原題)』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
ロザムンド・パイク『A Private War(原題)』
●男優賞(ドラマ)
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
ルーカス・ヘッジズ『ある少年の告白』
★ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ジョン・デヴィッド・ワシントン『ブラック・クランズマン』
●作品賞(ミュージカル/コメディー)
『クレイジー・リッチ!』
『女王陛下のお気に入り』
★『グリーンブック』
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『バイス』
●女優賞(ミュージカル/コメディー)
エミリー・ブラント『メリー・ポピンズ リターンズ』
★オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
エルシー・フィッシャー『Eighth Grade(原題)』
シャーリーズ・セロン『タリーと私の秘密の時間』
コンスタンス・ウー『クレイジー・リッチ!』
●男優賞(ミュージカル/コメディー)
★クリスチャン・ベイル『バイス』
リン=マヌエル・ミランダ『メリー・ポピンズ リターンズ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』
ロバート・レッドフォード『The Old Man&The Gun(原題)』
ジョン・C・ライリー『Stan&Ollie(原題)』
●アニメ作品賞
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
★『スパイダーマン:スパイダーバース』
●外国語映画賞
『Capernaum(原題)』(レバノン)
『Girl(原題)』(ベルギー)
『Never Look Away(英題)』(ドイツ)
★『ROMA/ローマ』(メキシコ)
『万引き家族』(日本)
●助演女優賞
エイミー・アダムス『バイス』
クレア・フォイ『ファースト・マン』
★レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』
●助演男優賞
★マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
ティモシー・シャラメ『ビューティフル・ボーイ』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
サム・ロックウェル『バイス』
●監督賞
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
★アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
ピーター・ファレリー『グリーンブック』
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
アダム・マッケイ『バイス』
●脚本賞
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
デボラ・デイヴィス&トニー・マクナマラ『女王陛下のお気に入り』
バリー・ジェンキンズ『ビール・ストリートの恋人たち』
アダム・マッケイ『バイス』
★ニック・ヴァレロンガ&ブライアン・クリー&ピーター・ファレリー『グリーンブック』
●作曲賞
マルコ・ベルトラミ『クワイエット・プレイス』
アレクサンドル・デスプラ『犬ヶ島』
ルートヴィッヒ・ヨーランソン『ブラックパンサー』
★ジャスティン・ハーウィッツ 『ファースト・マン』
マーク・シェイマン『メリー・ポピンズ リターンズ』
●主題歌賞
“オール・ザ・スターズ”『ブラックパンサー』
“Girl in the Movies”『Dumplin’ (原題)』
“Requiem For A Private War”『A Private War(原題)』
“Revelation”『ある少年の告白』
★“シャロウ ~『アリー/スター誕生』 愛のうた”『アリー/スター誕生』