岡田准一、勝新太郎さんらを上回る速さの殺陣と絶賛されて「クラクラ」
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V6の岡田准一が27日、都内で映画『散り椿』完成報告会見に木村大作監督らと共に出席。殺陣に関して、木村監督から「三船敏夫、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピードだね」と絶賛され、「すごい人たちの名前が出てきたのでクラクラして、どうしたらいいのか分からない」と照れ笑いを浮かべた。
【写真】『散り椿』完成報告会見の様子
本作は、直木賞受賞作家・葉室麟の同名小説を原作とする時代劇。享保15年、浪人・瓜生新兵衛(岡田)が、長年連れ添った妻・篠(麻生久美子)の思いを胸に、扇野藩の不正の真相を突き止めようとする様を描く。会見には岡田、木村監督のほか、麻生、西島秀俊、黒木華、池松壮亮が出席した。
主役の新兵衛を熱演した岡田は「日々、大作さんと戦うつもりで、現場で斬り合っているかのような、しびれる現場だった」と充実感を漂わせ、厳しい撮影で知られる木村監督からの出演オファーにあたって「監督の鬼の部分が出るんだろうなと楽しみにしていた。でも鬼にはならず、楽しそうに現場で撮影されていたのが印象的だった」と語った。
藩の使用人にして、親兵衛の友である榊原采女(さかきばら・うねめ)を演じた西島は、岡田と初共演。「岡田君が今回の撮影で一番ヒドかったのは、一騎打ちのところ。3ヵ月練習していた殺陣を当日の朝変えたこと」と暴露。それを聞いて岡田は「予定調和にならないようにヒリヒリした方が面白いかなと思って」と笑い、3回の説得の末に西島が承諾してくれたと回想し「(殺陣の)動きも含めて、西島さんだからできることだった」と褒め称えた。
篠の妹・坂本里美役の黒木は、岡田から監督のことを“大ちゃん”と呼ぶようアドバイスを受けたと告白し、「衣装合わせのときにさりげなく、ごまかしながら『大ちゃん』と呼んでみた。そうしたら照れたように笑われたので、意外とシャイな方なんだなと思った」とニッコリ。「ご自身がムードメーカー。すごくいやすい現場だった」と述懐した。
木村監督は「『散り椿』の殺陣は、全部、岡田准一につけていただいた。そして相手をした西島さんが対応した! 全て1カットで、多重カメラで撮った」と言い、続けて岡田の殺陣を「三船敏夫、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピードだね」と絶賛。岡田は「すごい人たちの名前が出てきたのでクラクラして、どうしたらいいのか分からない」と照れていた。
映画『散り椿』は9月28日より全国公開。