松坂桃李、激しい濡れ場作品に「服を着て前に立つのは一種のプレイ」
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俳優の松坂桃李が7日、TOHOシネマズ日比谷で行なわれた映画『娼年』公開記念舞台挨拶に、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、三浦大輔監督と共に登壇した。劇中、全裸で激しい濡れ場を何度も見せていた松坂は「上映後の舞台挨拶なんですね…しかも新しい劇場でこんなに大スクリーンで」と苦笑いを浮かべると「こうして服を着てご覧になった皆さんの前に立つのは、一種のプレイみたいですね」と発言し客席を盛り上げていた。
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本作は、石田衣良の同名小説を、2016年に松坂主演、三浦演出で舞台化した作品の映画化。「女なんてつまらない」とつぶやく大学生の領(松坂)が、女性専用のコールクラブのオーナー・静香(真飛)と出会い、娼夫として女性と接するうちに、人として変わっていくさまを描く。
三浦監督は「性描写については一切妥協しない」と舞台に続く映画化のコンセプトを話していたが、その言葉通り、松坂はあらゆる性描写に対してまさに体当たりで演じきった。その分、満員の観客の視線は照れくさいようで「やっぱりお客さんの目線にさらされるのは一種のプレイですよね」と繰り返すと「いたたまれないです」と恥ずかしそうな顔を見せる。
それでも松坂は「濡れ場のシーンは多いですが、笑えるところも結構あります。そこは我慢せずに大爆笑してほしいです」と作品に対する鑑賞方法を指南すると、真飛は「領くんは最初、死んだ目をしていますが、女性と会うことによってどんどん生きる喜びを得て、変わっていくんです。そんな姿を見ていると涙が出てきました。彼の引き込まれるような瞳と、あとはお尻の美しさが見どころです」と語っていた。
すると三浦監督は、劇中でお尻が痙攣(けいれん)するシーンをあげ「あのシーンは松坂くんのアドリブです」と暴露。思わぬ発言に慌てた松坂は「いえいえ、監督の指示です。リアリティを追求してくれとう監督の演出です」と恥ずかしそうに否定していた。
松坂と激しい濡れ場を演じた冨手は「いま日本はセックスレスとか不倫など、性にまつわる暗い話が多いですが、この作品を観れば、世の中が大きく変わると思います。松坂桃李は世界を救います」と煽ると、三浦監督も「賛否両論あると思いますが、松坂くんをはじめ、キャスト、スタッフが死に物狂いで作った作品です。R18は付きましたが、アートのかけらもない笑って泣いてのセックスエンターテインメント作品だと思っています。こういったジャンルに嫌悪感がある人も、きっと楽しめると思います」と力強く作品をアピールしていた。
映画『娼年』は全国公開中。