稲垣吾郎、阪本順治監督の最新作『半世界』で主演 共演に長谷川博己、池脇千鶴ら
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稲垣吾郎が、阪本順治監督の最新作となる映画『半世界』で主演を務め、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦と共演することが発表された。
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阪本監督が『団地』に続き挑む完全オリジナル脚本の本作は、諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる39歳という年齢の男三人の視点を通じて、「人生半ばに差し掛かった時、残りの人生をどう生きるか」という誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を描くヒューマンドラマ。
父から継いだ山中の炭焼き窯で、備長炭を製炭し生計を立てている紘(稲垣)。ただやり過ごすだけだったこの仕事を理由に、家のことは妻・初乃(池脇)に任せきりであったが、突然帰ってきた中学からの旧友で元自衛官の瑛介(長谷川)と、同級生・光彦(渋川)の言葉で、仕事だけでなく、反抗期の息子・明に無関心だったことにも気づかされる。やがて、瑛介の抱える過去を知った紘は、仕事や家族と真剣に向き合う決意をするが…。
主人公・紘に扮する稲垣は、「昔から阪本監督作品の大ファンでしたのでとても嬉しく光栄に思います」としたうえで、「男3人でこの世代というのはTVドラマでもなく、最近見たことのない映画になるのではないでしょうか。僕自身、男同士の作品があまりなく、こういった設定の山の男役でとても新鮮です」とも。そして「長谷川さんも泥臭い感じの役柄はなかったので普段とは違う役柄で3人の関係性をどう作っていくのか楽しみです」と期待を込める。
瑛介を演じる長谷川は、「監督は大変こだわりのある方だと思いますので、どう料理されるのか。監督のこだわりにどっぷり浸かってどう変化するのか。楽しみたいと思います」と抱負を明かし、稲垣と夫婦役で初共演する池脇は、「夫役の稲垣吾郎さんと初めて共演させていただき、紘という人は煤(すす)だらけの中年男性で、稲垣さんがどんな風に演じられるかが楽しみです」と語っている。
阪本監督は「小さな物語ではありますが、グローバルとは相対するもうひとつの世界を、多彩な俳優陣を得て存分に描きたいと思います。稲垣氏は彷徨う心を、長谷川氏は感情の揺らぎを、渋川氏は不変の意志を、池脇氏は未来への追求を、それぞれの感性と力技で演じてくれることでしょう」とメッセージを寄せている。