FF大回顧展開催! 30年の歴史を“別れ”をテーマにキャラ設定画と名場面と共に辿る
スクウェア・エニックスによる人気RPG「ファイナルファンタジー」シリーズの誕生30周年を記念した展覧会『FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION ‐別れの物語展‐』のプレス向け発表会と内覧会が19日、森アーツセンターギャラリーで行われた。発表会には、同社のファイナルファンタジー30周年統括プロデューサーである橋本真司のほか、ゲームクリエイター・坂口博信、シリーズのアートワークを手がける天野喜孝も登壇した。
【写真】『FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION‐別れの物語展‐』プレス向け発表会/内覧会フォトギャラリー
全世界で累計1億3500万本以上の出荷数を誇る「ファイナルファンタジー」シリーズは、1987年発売の初代『ファイナルファンタジー』から2016年発売の『ファイナルファンタジーXV』までナンバリングタイトルのほか、登場キャラクターのスピンオフ作品も数多くリリースされるなど、いまだ根強い人気を誇る作品群。今回の展覧会では、誕生30周年を記念した大規模回顧展として「別れ」をテーマに、歴代のキャラクターの設定資料や名場面などをたどることができる。
発表会では、橋本が「FFシリーズは仲間との出会いがあり、別れがある。そして今回の展覧会の先で、また新たな出会いが待っていると思います」とシリーズへの思いを述べ、展覧会の感想を聞かれた天野は「30年の歴史をたどれるとはいえ、シリーズはまだ終わっていません。だから、いまだ製作途中の過程を見ているかのよう」と伝えた。
その後に行われた報道陣向けの囲み取材で坂口は「ゲームとしてのおもしろさを散りばめたのはもちろん、ファミコンからスーパーファミコン、プレイステーションなど、常に最先端のハードで最新の技術を追求してきたのが長く続いた理由だと思います」とロングヒットの理由を分析。
さらに、初代『ファイナルファンタジー』が発売される前年にもう一つの王道RPG『ドラゴンクエスト』が発売された背景から、当時は「雑誌社へ売り込みに行くと『ドラクエ』の対抗馬になるものは扱えないと門前払いされました」と、当初の苦労話を明かした。
尚、展覧会では音声ガイドにより年代ごとのシリーズの足跡をたどり、貴重な設定資料なども展示。作品の世界観に没入できるような体験や限定グッズの販売、併設のカフェで限定メニューも登場するなど、シリーズのファン垂涎の内容となっている。
展覧会『FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION ‐別れの物語展‐』は、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで1月22日から2月28日まで開催。