マーティン・スコセッシ監督「A・ガーフィールドは天からの贈り物」主役探しに衝撃
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遠藤周作原作の小説をマーティン・スコセッシ監督により映画化されることで話題の『沈黙-サイレンス-』。本作の主人公、ポルトガルの宣教師ロドリゴには若手俳優のアンドリュー・ガーフィールドが扮するが、スコセッシ監督は「アンドリューはぴったりの年齢だったが、もっと大切なことに、彼にはこの役をこなす能力があった。正直なところ、彼は天からの賜物だ」と明かした。
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「マーティン・スコセッシから電話をもらって、“ノー”なんて言えるかな。こんなチャンスは考えてもいなかった」と振り返るガーフィールドだが、本作は難しい題材。撮影でも苦労が絶えなかったようで、ガーフィールドは「撮影期間は毎日、自分で想像した1640年の日本にどっぷりと浸っていた。でも、台湾での途方もないロケ地で撮影したことはすばらしい贈り物だった。一緒に仕事をしたクルーは、今まで経験したことがないほど多国籍の人たちだった。このすばらしい物語を伝えるため、最高の監督に仕えようと多くの人たちが村を作っているのを見ていて、すごく感動した」と述懐しつつ、アメリカ人、日本人、台湾人と多国籍のスタッフの働きぶりをたたえる。
プロデューサーのアーウィン・ウィンクラーは「ガーフィールドは、イエズス会について学ぶことに専念し、仏教徒について学び、一種の宗教的な熱意にとりつかれたようだった」と語る。「特にこの役はとても私的で、自分の感情をしっかり見直すことになるから、演技の部分以上に大きな影響を与えるような気がする」とガーフィールドのさらなる成長を促していた。
本作ではガーフィールドのほかに、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形など日本人キャストも出演する。舞台は江戸時代初期のキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる宣教師フェレイラ(リーアム・ニーソン)を追い、弟子のロドリゴ(ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)が、日本人キチジロー(窪塚)の手引きにより長崎へと潜入する。しかしキチジローの裏切りにより、ロドリゴらも囚われ身となってしまう。
映画『沈黙-サイレンス-』は、1月21日より全国ロードショー。