二宮和也&深津絵里、キネ旬主演賞授賞式で名コンビぶりを披露!
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老舗映画雑誌・キネマ旬報(1919年創刊)が選定する「第89回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が13日、都内で行われ、主演男優賞の二宮和也(嵐)と主演女優賞の深津絵里がそろって出席。同雑誌(2月下旬号)の表紙をツーショットで飾った二人は、それぞれの印象を、「あ、本物だぁ」(二宮)、「あ、ニノだぁ」(深津)とオトボケ回答で会場をなごませ、主演賞同士、早くも名コンビぶりを発揮していた。
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1924年(大正13年)からスタートした同賞では、その年を代表する「日本映画」「外国映画」を10本挙げるほか、「日本映画主演男優・女優賞」「日本映画助演男優・女優賞」「新人男優・女優賞」などその年の賞賛すべき映画作品や映画人を表彰。ベスト・テンおよび各賞の選出は映画評論家、日本映画記者クラブ員、新聞記者ら136名(2015年)の投票によって行われた。
『母と暮せば』で主演男優賞を受賞した二宮は、「僕はこの映画を1月20日に映画館で観て来ました。しかも、ちょうどサービスデーだったので1100円で…凄くいい映画でした」といきなり笑いをとると、会場は一気になごやかなムードに。少し表情を引き締めながら二宮は、「日頃、応援していただいている若い方々に、『戦争』というものを改めて学んでいただける一つのキッカケになればいいなと。そういう責務が自分にはあったのですが、少しは叶ったかなと思います」と本作に込めた思いを真摯に語った。また、今朝、嵐のメンバーとたまたま仕事が一緒だったという二宮は、「みんな意外とクールでしたね。僕が一番喜んでいた」と、最後は自虐ネタで爆笑を誘っていた。
一方、『岸辺の旅』『寄生獣 完結編』で主演女優賞を受賞した深津は、「このような素晴らしい賞に値するお芝居ができたかどうかは疑問ではありますが(笑)、この二つの作品に出会わなければ、この賞を手にすることはなかったと思っています」と謙遜しながらも感無量の様子。監督、スタッフに心を込めて感謝を述べる中、『岸辺の旅』で夫婦役を演じた浅野忠信にはとくに熱い思いがこみ上げてきたようで、「浅野さんがいなければ、あのような空気感や繊細な表現には繫がらなかった」と称賛の言葉を贈った。
<第89回キネマ旬報ベスト・テン>
【個人賞】
主演女優賞:深津絵里『岸辺の旅』『寄生獣 完結編』
主演男優賞:二宮和也 『母と暮せば』
助演女優賞:黒木華 『母と暮せば』『幕が上がる』『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』
助演男優賞:本木雅弘 『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』
新人女優賞:広瀬すず『海街diary』
新人男優賞:篠原篤『恋人たち』
日本映画監督賞:橋口亮輔『恋人たち』
日本映画脚本賞:橋口亮輔『恋人たち』
読者選出日本映画監督賞:是枝裕和『海街diary』
外国映画監督賞:ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
キネマ旬報読者賞:川本三郎(評論家)
【日本映画ベスト・テン】
1位:『恋人たち』
2位:『野火』
3位:『ハッピーアワー』
4位:『海街diary』
5位:『岸辺の旅』
6位:『GONINサーガ』
7位:『この国の空』
8位:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』
9位:『母と暮せば』
10位:『きみはいい子』『ローリング』
【外国映画ベスト・テン】
1位:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
2位:『アメリカン・スナイパー』
3位:『アンジェリカの微笑み』
4位:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
5位:『黒衣の刺客』
6位:『神々のたそがれ』
7位:『セッション』
8位:『雪の轍』
9位:『インヒアレント・ヴァイス』
10位:『おみおくりの作法』