映画『紙の月』や『MOZU』シリーズなどで知られる俳優・池松壮亮が、平凡な専業主婦と15歳年下のフリーターの不倫を描いたドラマ『裏切りの街』で、女優・寺島しのぶとの官能シーンに挑むことが分かった。

　『裏切りの街』は、岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家であり映画監督の三浦大輔が、2010年にオリジナル脚本・演出で上演した同名舞台を自らの手で映像化した意欲作。原作の持つ刺激的なエッセンスを忠実に再現し、原作では描かれなかった衝撃の結末を新たに加えるという。

　フリーターの菅原を演じる池松は「『愛の渦』に続き、三浦さん渾身の戯曲を映像化出来ることがとても嬉しかったですし、何よりまた三浦組に参加できることがとても光栄でした」と喜びを語る。刺激的な官能シーンを繰り広げた寺島との共演に「沢山の事に身を捧げてきたその人柄の深さを垣間見せてもらうことが出来て、とても刺激的な日々でした」と感銘を受けたようだ。

　一方、菅原と禁断の関係に堕ちていく智子役の寺島は、池松の印象を「職人のような人」と表現。「二人で目を合わせながら空気を感じながらその場で感じるお芝居をするのは快感でした」と撮影を振り返り、「なんとなーく流されてなんとなーく生きてる人間の生きざまは時に腹立たしく時に滑稽です。その模様をお楽しみいただければ、と思います」と語った。

　実力派俳優二人が挑んだ体当たりの過激な官能シーンのみならず、不倫関係であることを知りながらも、罪を重ねていく空虚なキャラクターを見事に演じ切る姿にも注目して欲しい。ドラマ『裏切りの街』は映像配信サービス「dTV」にて2月1日より配信。