【解説/みどころ】
c・イーストウッドが「マディソン郡の橋」に続いて監督・主演を兼ねたサスペンス・ドラマ。失敗を知らない超一流の大泥棒ルーサーが、とある豪邸に忍び込んだ際にレイプ殺人の現場を目撃する。何と被害者に暴力をふるっていたサディストは、絶対的権力を誇る現職アメリカ大統領リッチモンドだった。汚名を負わされ一度は国外逃亡を考えたルーサーだが、リッチモンドの偽善者ぶりに業を煮やし、孤独な闘いを決意する……。変装の達人に扮したイーストウッドがいくら神出鬼没の変わり身を披露しても、すぐさまイーストウッドだとバレてしまう。だが、その“お約束“の楽しさがファンにはたまらない。サスペンスのツボを押さえつつ、主人公と娘の親子愛やユーモアを自在に散りばめたストーリー展開は軽快そのもの。そんなイーストウッドの娯楽志向に触発されてか、序盤の粘っこいレイプ・シーンでは凄みを発揮したg・ハックマンも、いきいきと悪役を好演している。
- キャスト
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クリント・イーストウッド/
ジーン・ハックマン/
エド・ハリス/
ジュディ・デイヴィス/
ローラ・リニー/
スコット・グレン/
デニス・ヘイスバート/
- スタッフ
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監督:
クリント・イーストウッド
脚本:
ウィリアム・ゴールドマン
製作総指揮:
トム・ルーカー
原作:
デイビット・バルダッチ
- 原題
- ABSOLUTE POWER
- 上映時間・制作年
- 121分/1997年
- 制作国
- 米
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画