乃木坂46・清宮レイ、“笑顔”の裏に葛藤も「気持ちをどう処理していいか分からなかった」
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■笑顔の裏の葛藤「気持ちをどう処理していいか分からない」
――こうしてお話を伺っているときも、笑顔が絶えない清宮さんですが、そうでない場面もあるのではないかと。例えば、笑顔が消えてしまう場面は?
清宮:勝負事となると真剣な表情になります。あと、ライブでカッコいい曲を披露するときも。4期生としてTIF(「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」)へ出演したときは、メンバーから表情を褒められました。当日に披露した「インフルエンサー」では、イントロの音に合わせて、無意識にカッコいい表情をキメられたみたいで。ライブが終わってから、同期のみんなからその瞬間の写真が送られてきました。
――パフォーマンスへの真剣さが伝わってきます。そして、もう1つ。笑顔の裏でグループでの活動を通してつらさを感じた経験もありますか?
清宮:楽曲のポジションについては、考えていた時期もありました。
――乃木坂46は、曲ごとにメンバーのフォーメーションやポジションが変わりますしね。センターになれるのか、1列目や2列目のどこに立てるかなど、毎回の変化にメンバーそれぞれの思いがあるとも聞きます。「考えていた」というのは具体的にどういったことでしょう?
清宮:その頃はまだ、ただただ負けず嫌いだったんです。直接、自分がなぜ今「このポジションなのか」と聞かされるわけでもなく、気持ちをどう処理していいのか分からないままでした。
ただ、どの曲へ参加するにしても、ポジションの話は避けては通れないので。理由の分からないことは悩まず、分かることを頑張ろうと考えられるようになってきました。今は、「自分ができなかったこと」に悩む方が多くなって。自分のことであれば何が理由かは考えれば分かるし、いったん落ち込んで、「どうすればできるんだろう」というのを書き出して、次に生かすようになってからは、気持ちも沈まなくなりました。
――経験が清宮さんを強くしてくれたと。最後に、そんなきっかけを与えてくれたグループで思わず笑顔になってしまう瞬間は?
清宮:4期生のメンバーといるときは、ずっと笑っています。この前も、ミュージックビデオの収録があって、長時間の撮影だったんですけど、みんなのテンションが高まってきて。写真アプリで遊びながら、メンバーみんなで思いっきり笑っていました!
■“舞台仲間”筒井あやめ&早川聖来へ
清宮と同じく、乃木坂46の4期生である筒井あやめも6月4日から舞台『目頭を押さえた』に、早川聖来も6月9日から舞台『スマホを落としただけなのに』に出演する。同時期に、グループを離れて演技の世界へ挑む仲間に向けたメッセージをもらった。
★清宮レイ→筒井あやめ
あやめちゃんは地道に練習を重ねながら、努力ができる子だから尊敬しているんです。私は「よし、やるぞ!」という気持ちにならないと、なかなかできないから。地道に練習している姿を見て、すごいなと思っていました。共演に同世代の方(秋田汐梨)がいると聞いたので、お友達になりつつ、楽しんできてほしいなと思います。
★清宮レイ→早川聖来
前回の舞台(※)も鑑賞しました。聖来が生き生きしているし、上手だったのでさすがだなと思って。みんなを圧倒できる力を持っているから、自分らしさを出しながら楽しんできてほしいなと思います。聖来は生きる道がしっかりしていそうなので、とにかく楽しんでもらいたいです!
※早川出演『スマホを落としただけなのに』は、2020年3月〜4月に上演。しかし、コロナ禍の影響による途中での公演中止を経て今回、再演が決定した。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)
舞台『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』は6月17日〜7月4日に東京・本多劇場にて上演。