鞘師里保、ドラマ出演を経た将来像「その時々で肩書きを変えられるように」
■「どんな肩書きで活躍していきたか?」思い描く将来像
9月から10月にかけて、東京と大阪で上演された音楽朗読劇『黒世界』でステージに立った鞘師。彼女の活動再開を待ちわびていたファンからの声は、SNSを通じて本人にも届いていた。
「舞台に立つ姿を喜んでくださっている方々の声をたくさんいただいてうれしかったです。本格的に活動を再開するまではほぼ発信をせずに自分の時間に集中していたから、私自身の言葉を届けられていなかったし。今ようやく自分の声を直接届けられているのはうれしいし、ファンのみなさんもそれを感じ取ってくださっているのがすごくありがたいです」。
再開後は、生活も一変した。「今年の前半は外出自粛の期間もあったので、家で映画やドラマを観て、たまに読書をしたりゲームをしながら、飽きたら掃除をするみたいな生活でした。舞台の稽古が始まってからは慌ただしくなり、仕事をする時間と自分の時間とメリハリをどうつけようかと試行錯誤するようになりました。
何かへ集中すると一心に向かってしまう性格なのもあって。舞台へ打ち込んでいた期間中も、ふと自宅へ帰ると『こんなに掃除していなかったっけ?』と思う瞬間があったり(笑)。最近、タスク管理アプリを活用するようになって、日常のささいな予定もきちんと管理するようになりました」。
10月には公式ファンクラブ「さやしい人たち」をオープン。直筆のメッセージを届けるなどしてファンとの温かな交流を図る一方、23歳の誕生日を迎える来年5月28日に東京・豊洲PITで初のワンマンライブも決定した。復帰して以降、活躍の幅を広げつつある今。最後に「この先どんな肩書きで活躍していきたか」と尋ねた。
「そういった質問をいただける機会も多くなりましたが、それはいろいろな経験をさせていただいている証しだと感じています。自分の理想としては、その時々で肩書きを変えられるくらい、全力でいろいろなお仕事へ打ち込みたいと思っています。
なかでも、歌やダンスといったパフォーマンスをやりたい気持ちが強いです。これまでの経験を振り返るとやっぱり人生の核であると思うし、体が動くうちはやり続けていきたいです。ステージに立ち、目の前で見てくれる人たちがいるからこそみなぎってくるエネルギーもあるので、ファンのみなさんと距離が近い空間で熱意に応えられるような活動に積極的に取り組んでいきたいです」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)
連続ドラマ『あのコの夢を見たんです。』は、テレビ東京系で毎週金曜24時12分放送。