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松本幸四郎、歌舞伎休演で自問し続けた5ヵ月間 長男・市川染五郎の飛躍にはエール

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市川染五郎

■染五郎は本作出演が飛躍のきっかけに

 今年15歳になった市川染五郎は、光太夫と共に帰国を果たす船員の磯吉役を演じている。ロシアの女帝エカテリーナの側近ポチョムキン役などで出演する松本白鸚も含め、親子3代の共演だ。

市川染五郎
 役どころについて染五郎は「磯吉は最初は全然仕事ができなくて、でもとても一生懸命で、みんなに認めてもらおうと頑張っている。それでロシア語を誰よりも早く覚え、自分にしかできない特技を見つけた」と説明。「だから、前半は一生懸命さ、後半はようやく仲間として認められ、自信がついた感じを表現しようと思ってやっていました」。

 染五郎にとって、新作歌舞伎への出演は本作が初めて。古典歌舞伎には演出家というものが存在しないため、演出をつけてもらうのも初体験だった。「どのような演出をされ、どのようなご指導をしてくださるのかが楽しみでもあり不安でもありましたけど、すごくいい経験になったと思います」と染五郎。


 本作への出演は俳優として活動の幅を広げるきっかけにもなった。近日公開予定のイシグロキョウヘイ監督のアニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』では、主人公チェリー役で声優に初挑戦。「監督がこの三谷かぶきを見て、出演オファーしてくださったんです」と染五郎は明かし、「どんな方が見てくださっているか分からない。どんどん次へつながっていくように、今後もいろんなことに挑戦したい」と意欲を見せる。

 父の幸四郎も染五郎の磯吉役について「役を自分で作っていくのは、とても大きな大きな経験だったと思うんですね。自分の感情を動かしてお芝居をするのも初めてと言っていいぐらいだった」と語り、「これをきっかけに、さらにどんどん自分の感情を動かせるようなお芝居ができるようになってもらいたい」と一層の飛躍に期待する。

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