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須田亜香里、“握手ができない私は意味がない”――自粛期間に感じた葛藤

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★「爪痕ではなく足跡を」――恩人にもらった言葉を胸に

 ミーコが波溜と出会うことで成長できたように、須田にとって転機となった出会いを聞くと…。

 「6年くらい前に『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)という深夜の生放送をやらせていただいていたのですが、その番組の作家さんに『友達の家に来て楽しく話すくらいの気持ちでやったらいいから』と言われたんです。それまで私は爪痕を残そうと意気込んで番組に臨んでいて、人の話をあんまり聞いていなかったんです。人の話を聞かなきゃ話せないということに気づいていなかった。話の流れがあってそれに乗るから面白いんであって、私が面白いエピソードトークをするのが大事なんじゃない、みんなで楽しい空間を作ることが大事なんだと気づき、おしゃべりが楽しくなりました。


 その方には『爪痕はただの傷。須田が残さないといけないのは足跡や』とも言われました。アイドルをやっていると“爪痕残してね!”って周りから言われることがすごく多いのですが、なるほど地に足が着いていないと足跡を残せない、私が欲しいのは足跡なんだなって。それ以来周りとのコミュニケーションが楽しくなりましたし、いまバラエティー番組に出させてもらえているのも、その時のラジオの出会いがあったからだと思っています」。

★「握手ができない私は意味がない」と葛藤

 昨年はコロナ禍でグループ恒例の握手会が中止されるなど、「握手会の神対応」で輝いた須田にとってつらい時期が続いた。

 「握手会がなきゃ私って価値がないって思っていました。春から夏ごろの自粛期間には、私にはグループのためにできていることが何もないぞ、握手ができない私は意味がないって…。苦しかったですね。


 でも、最近は握手ができなくてもリモートや小規模なイベントができるようになり、握手がないのに今までと変わらずにたくさんの方が私に会いに来てくださる。握手に価値があるのではなくて、私という人間に向き合うことに価値を感じてくださる方がこんなにいるんだと自信になりました」。

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