三津谷亮、作品への熱い想い「新太や裕貴とぶつかり合った」
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「ぶつからない作業を選んでいたら、面白いものは多分できない」。そう語るのは、放送中のドラマ『3人のパパ』に出演中の三津谷亮だ。クールなルックスとは真逆の、演技に対する熱い想いを持つ三津谷に、撮影中のエピソードや俳優としての考え方について話を聞いた。
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平林拓人(堀井新太)、羽野恭平(山田裕貴)、そして岡山朔(三津谷)が、シェアハウスに突如現れた赤ちゃんを育てる姿を愉快に描いてきた本作。同じ事務所に所属する堀井や山田と話し合いながら撮影を重ねてきた三津谷は、「3人での考え方というか、発想がばらばらだったんです」と7話の撮影を述懐。「もしかしたら、3人で一番悩んだ回だったかもしれないです。泊まり込みで撮影していたのですが、ずっとみんなで7話の話をしていました。そこで一回、新太や裕貴とぶつかり合ったことがありました」と制作秘話を明かす。
「ぶつからない作業を選んでいたら、面白いものは多分できない。妥協したらだめだ、疑問に思ったら言っていこうと思ったんです」と話す三津谷は、演技に対する熱い想いと、堀井や山田との強い絆の存在を伺わせる。「3人でバチバチやりあっても、関係が崩れないということは分かっていたので。悪いことでやり合っているわけではなくて、作品を良くしていこうと、強く思ったなかでのぶつかり合いだったんです」。
現在29歳の三津谷は、そういった「ぶつかり合い」を回避しがちな世代に疑問を抱いているようで、「『ゆとり・悟り世代』って、ぶつかり合いを避ける人が多い」と指摘。そして「僕は10回に1回良い話が聞ければ、もうけものだと思うタイプなんです。けれど、『ゆとり・悟り世代』って、その9回が無駄と思う人が多いじゃないですか。そういった面で、僕は考えが古いのかもしれないですけど…『ぶつかって作っていこうぜ』みたいな(笑)。『ぶつかってだめなら、それまでだよ』と思います」と考えを明かす。
三津谷の考えの根拠にあるのは、一輪車の世界大会で団体優勝したという過去の輝かしい経験だ。「ぶつかり合った年の方が良い結果を残せたりするんです。なあなあに大会を迎えると、本当になあなあな演技になってしまうんですよね。そういったものも含めて、良いものを作るには、ぶつかっていかなければいけないんだと思っているんです。ぶつかるものがなければ、ぶつかる必要はないんですけど(笑)。何か疑問に思ったことは、絶対になあなあにしてはいけないなと、改めて思いました。そんな思いが詰まったのが7話です」。果たして、三津谷の熱い想いが込められた第7話で、3人のパパはどんな試練にぶつかり、どう乗り越えていくのだろうか? 放送に向けて、期待が高まる。(取材・文・写真:岸豊)
『3人のパパ』はTBS系列にて毎週水曜日23時56分より放送中。