乃木坂・生駒里奈“アイドルっぽさ”封印で映画初主演 ゲームファンの感情も理解
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乃木坂46の生駒里奈が、ホラー・アドベンチャー・ゲームの実写映画『コープスパーティー』で映画初主演を飾った。ホラー映画で主演デビューを飾り、そこから女優業を本格化させていくアイドルが続々と輩出されていく中での大抜擢。生駒の喜びもひとしおかと思いきや「お話をいただいたときは『大丈夫かな?私では務まらないでしょう……』と思った」と予想に反してネガティブな答えが返ってきた。そこには過去のトラウマが関係していた。
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ベースとなる原作ゲームは誕生から15年の時を経ても、コミカライズ、ノベライズ、オリジナルアニメ、3Dゲーム化と、その人気は衰えるどころか常に刷新される不朽の名作。生駒も「乃木坂には舞台経験者も月9出演者もいる中で、演技経験のほとんどない私に主演が務まるのかなって……。最初は『無理です!』と取り乱しましたし、事務所のスタッフの方とかなり話し合いを重ねました」とその期待と責任を十分に感じていた。
素直に喜べなかったもう一つの理由として、過去の苦い経験が挙げられる。それは乃木坂46結成直後に出演した実験的舞台『16人のプリンシパル』。ミュージカルのオーディションを受けに来た少女を演じる乃木坂メンバーが、第1幕で自己PRを行い、投票によって選ばれた配役で第2幕の「アリスin乃木坂」に出演するという内容。そこで生駒は「自己PRも上手くできないし、演技も下手。自分は観る側だ」という思いを抱いてしまった。活動初期に自ら植えつけた苦手意識は、時間の経過とともに肥大していった。
そして「ミニライブのリハーサルの時に泣いてしまって、完全にダメになった」と振り返る。しかしグループであることが、生駒を救う。「演技に対する私の苦手意識を皆が知っていてくれて、その場にいた生田絵梨花ちゃんや伊藤万理華ちゃんとか演技経験のある子たちが『自分らしく気負わず、最初は誰だって出来ないこともある』と優しく背中を押してくれた」とメンバーの支えを明かす。