ジブリ、ハリポタ、タイタニック…「平成の大ヒット映画」を振り返る!
■ テレビ局発の映画が続々 象徴的な『踊る大捜査線』シリーズ
アニメ、実写洋画がランキングを席巻する中、実写邦画で孤軍奮闘の状態なのがフジテレビの同名ドラマの映画化『踊る大捜査線』シリーズ。ランキングで8位に入った『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、興行収入173.5億円)は、長らく実写邦画1位の座にあった『南極物語』(1983年公開、110億円)を抜き、現在の実写邦画歴代1位。俳優の織田裕二が演じた主人公のセリフ、「レインボーブリッジ、封鎖できません!」はあまりにも有名だ。
その5年前に公開された劇場版第1作『踊る大捜査線 THE MOVIE』(1998年公開、101億円)も、平成全体で29位にランクイン。『踊る』シリーズはスピンオフを含めてこれまでに計6作の映画が作られ、テレビ局発、テレビドラマ発の映画が多数作られた平成を象徴するシリーズとなった。
■ “平成最後の大ヒット” 『ボヘミアン・ラプソディ』はどこまで伸びる?
『ボヘミアン・ラプソディ』より 写真提供:AFLO
そして平成最後に大ヒットといえるのが、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」などの名曲で知られるロックバンド・クイーンの伝記映画、昨年公開の『ボヘミアン・ラプソディ』だ。リアルタイムで彼らの音楽に慣れ親しんだ世代から10代の若者まで、幅広い世代に熱狂的ファンを生み出している。昨年11月9日に公開され、4月12日現在興行収入は128.5億円。配信が開始した今なお劇場公開中で、今後ランキングでどこまで食い込めるかが注目だ。
以上、平成ヒット映画を振り返ってきた。令和はどんな時代になり、そしてどんなヒット作が生まれるのだろうか。(文:安保有希子)