二階堂ふみ、年上を翻弄する“魔性” 最新作プロデューサーが魅力を分析
また、「『蜜のあわれ』では、妖精のようなかわいらしさから、大人っぽいニュアンスまで、幅広い女性像を要求される役柄だったのですが、引き出しが多い彼女は、迷うことなく見事に演じきっていた。しかも、リハーサル時から全力でぶつかってきて、石井岳龍監督が“本番までそのテンションはとっておいて”と慌てたほどパワフルでした」と撮影時のエピソードを明かす。
そんな二階堂の演技を見ていると、“魔性の女”というフレーズが浮かんでくる。“年上キラー”なんて言われていたような気もするが…。森重プロデューサーは「みんな、映画のなかの二階堂ふみに騙されているのかもしれませんね。あはは」と笑う一方で、「確かに、毎年、彼女は女っぽくなってきていますね」とも。
「古いものを勉強しているからこそ、年上の人との会話に困ることもなく、幅広い世代とコミュニケーションできる能力を有しています。実のある会話ができるというか、自然と会話が盛り上がっていく。そこにきて、色っぽいところも増えてきていますから、ころりといく年上男性は多いかもしれない」とその魅力を分析するが、「ただ、私は、『ヒミズ』を制作したこともあって、二階堂を昔から知っているため、魔性とはまったく思わないですけどね(笑)」と笑う。
しかし、女優としては「今後も、色々と使ってみたい」ときっぱり。「彼女は、なんでもやれるし、いろんなタイプになれる女優です。だからこそ、様々な役をやらせたい。今のままで成長していってほしいですね」と語る森重プロデューサー同様、二階堂ふみの今後の活躍が楽しみだ。
最新作『蜜のあわれ』は、4月1日より新宿バルト9ほか全国ロードショー。