ラルク、バンプ…人気バンドの映画が増えているワケとは?
とはいえ、欠かせないのは、やはり動員だ。ただ、ライブ・ビューイングにファンが集まって盛り上がるのと同様、ファン以外の集客は厳しいのでは…。
「もちろん、現在のファンにとって大変楽しめる映画になっていると思いますが、日本人アーティストが海外で頑張っている姿はファン以外の人たちにも十分に魅力的」(『Over The ~』プロデューサー)
「当然、ファン以外の動員も見込んでいます。劇場の予告やポスターで観たいと思われる方もいらっしゃいますし、ドキュメンタリーやCGアニメーションというジャンルが好きな方にも楽しんでもらえるでしょう。また、ライブ・ビューイングはライブの延長線上にあるものですが、ドキュメンタリーはそこにインタビューや裏側の映像などを交え、編集という手段によって、より作品性が強いものとなっています。この映画を観て“BUMP~”のライブに行ってみたいと思ったり、“BUMP ~”のファンの方には映画館をより身近なものに感じてもらえたりと、相互のジャンルを行き来して新たな感動に出会うきっかけになるはず」(『BUMP OF CHICKEN ~』プロデューサー)
色々な表現をしたいアーティスト、彼らの素顔を見たいファン、彼らの思いや新たな一面を届けたいスタッフ、そこに集客力を上げたい劇場も加わった結果、今なのだろう。そして、今後を担う意味でも、この2作品に注目したい。