細田守監督、宮崎あおいと別れがたくて「OK」出せず…収録秘話を語る
昨年の夏、大ヒットを記録したアニメーション映画『バケモノの子』が、7月22日、21時より『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)にて放送時間を25分拡大し、ノーカット版でテレビ初放送される。これを記念して、本作のメガホンを取った細田守監督と、主人公・九太(蓮)の幼少期の声を務めた宮崎あおいがインタビューに応じた。
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『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などで知られる細田監督が手掛けた本作は、第39回日本アカデミー賞、最優秀アニメーション作品賞を獲得し、2015年公開の邦画興行収入第1位を記録した話題作。ひょんなことから人間界(東京・渋谷)とバケモノ界(渋天街)を行き来することになった孤独な少年・九太(人間界では蓮)と、荒くれ者のバケモノ・熊徹との一風変わった師弟関係を描く。
『おおかみこどもの雨と雪』に続いて細田監督からオファーを受けた宮崎は、「吹き替えは、私にとって一番難しいお仕事。手探りというか、試行錯誤の連続ですね。前日は緊張し過ぎて眠れないし、現場に入ってからも1時間くらい変な汗が止まらない」と告白。それでも、少しずつ現場の空気に馴染んでくると「楽しくなる」という宮崎は、役所広司演じる熊徹とやり合うシーンで相当テンションが上がったという。「普段のお芝居では、『ばかやろう!』とか『こっちに来んじゃねぇ!』とか、役所さんに絶対言えないことを九太だと言えるので、そこは面白かったですね」とニッコリ。
そんな宮崎の声に魅了されたという細田監督は、「お客様に主人公を安心して観てもらうためには『信用できる声』がなくてはいけないのですが、その声を裏付ける『気持ち』もなければならない。その両方を持っている人は希少な存在だと思うんですが、あおいさんはその中の重要な1人」と太鼓判を押す。
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