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『宇宙兄弟』平田広明&KENNに「勇気を振り絞った瞬間」を聞いてみた

アニメ・ゲーム

 テレビシリーズのスタートから2年以上、兄弟役を演じることとなった彼ら。お互いの姿に、「六太、日々人を感じることはあるか?」と聞いてみると、「現場によっては、演じる役に近づけて振る舞うこともありますよね」とKENN。すると、「あまり意識はしていないけれど、その役柄に寄っていくというのはあるかもしれないね」と平田。

 続けて、KENNは「平田さんは、舞台でもそうだし、マイク前に立っても、瞬時にスイッチを切り替えることができる。ストイックなところは、六太と似ていると思いますね。六太もなんだかんだ言って、ストイックですからね!」。平田は「彼はそうだね!」と同調しながら、「でもKENNちゃんもストイックだから、そういう意味では、六太寄りなんじゃないかな」と分析。KENNは「僕、いい加減なんですけどね」と照れ笑いをのぞかせた。

 平田も「KENNはいい加減なストイックなんだ!」と笑い、「でも努力家だし、考え出すと悩むタイプだしね。そういう部分は、誰もが持っている一面だと思う。六太や日々人もそうだし」と作品の普遍性に言及。KENNも「そうそう。やっぱり、『宇宙兄弟』の登場人物というのは、みんなリアリティがあって、それがすごく自然に描かれているんですよね。だからこそ、没入できるんだと思う」と話す。

 本作が観客を魅了してやまないのは、そのリアルさと、いつだって“勇気を持つこと”の大切さを教えてくれるからこそ。最後に2人にとって、「勇気を振り絞った瞬間」について聞いてみた。平田は「高さ230mのバンジーを飛んだことがあるよ!」と告白。KENNが「フー!」と声を上げつつ、「僕、スキューバやりました!」と明かすと、平田は「230m潜った? 5m? じゃあ、俺の勝ち!」と嬉しそうな笑顔。丁々発止のやりとりを見ていると、本当の兄弟のように見えてくる。

 平田は、バンジーの思い出をこう語る。「一番、勇気を振り絞ったのは、『何かあっても自己責任です』という書面にサインをする時(笑)。できるかどうかわからなかったけれど、『もう、飛ぶだけだ!』と思い切って。飛んでみるとやっぱりすごく気持ちよくて。その扉を開けてみないとわからない、味わえないことってあると思うんです」。

 KENNは「潜ってみた時、最初は息を吐くことを忘れてしまって、吸うばかりになってしまって! 怖くて一度、海から上がってしまったんです」と述懐。「『僕、向いてないのかな』とも思ったんですが、もう1回トライしてみようと潜ってみたら、まあ、気持ち良くて! 勇気を出して良かったなと思いました」。宇宙の広がりと、未来への可能性を無限に感じさせてくれる本作同様、平田広明とKENNのチャレンジ精神も無限大のようだ。(取材・文・写真:成田おり枝)

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