『一週間フレンズ。』人気の秘密は、ヒロインのピュアさ&セリフにあった
漫画家・葉月抹茶の青春グラフィティをTVアニメ化した『一週間フレンズ。』。切なくて、ひたむきな登場人物たちの姿が胸に迫る物語だが、何と言っても私達を釘付けにしているのが、ヒロイン・藤宮香織のピュアな笑顔だ。そこで今回は、香織ちゃんのセリフから、本作の魅力を振り返ってみたい。
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人は、記憶を積み重ねて、友情や愛情を育んでいくものだ。しかし本作のヒロイン・香織には、「一週間で友達との記憶が消えてしまう」という切なすぎる秘密があった。1話「友達のはじまり。」では、香織の秘密を知らない長谷祐樹が、何としても彼女と友達になりたい!と猛アタック。「友達を作ってはいけない」と悩み、祐樹を避けるようにしていた香織だが、重たい荷物を一緒に運んでくれた祐樹に、こう声をかけずにはいられなかった。「あ、えっと、手伝ってくれて、ありがとう…ございました!」。ひた隠しにしていた香織の性格の良さがにじみ出る一言だった。
大きな感動を呼んだのが、4話の「友達とのけんか。」。記憶が戻るきっかけになればと、祐樹の提案で日記をつけるようになった香織。しかしある日、ちょっとしたすれ違いからケンカをしてしまう2人。タイミングの悪いことに、香織がその日の帰り道に日記を落としてしまい、祐樹との記憶も失ってしまう大ピンチ!祐樹は、香織のため、そして香織との思い出を取り戻すかのように、泥だらけになってようやく日記を見つけ出すが、香織は祐樹の手を取り、こう瞳を潤ませた。「読まなくてもわかる。私もこれを探してたってこと。本当に、ありがとう」。祐樹と香織の心がつながった、大切な瞬間だった。
毎回、香織の言葉にドキドキしっぱなしの祐樹だが、そんな中でも心を動かされたのが、6話『友達の母親。』で飛び出した香織のいじらしいお願い。「日記を読み返すと、毎週月曜日に必ず入っている言葉があるの。また俺と友達になってくださいって。ねえ、長谷君、来週もその言葉を楽しみにしていて良いですか?」。友達ができた喜びを噛み締め、恥ずかしそうに微笑む香織に思わず、胸キュン。祐樹はこの笑顔のためならと、勇気を出して、何度も、何度でも友達になろうと決心する。
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