P・ジャクソンにインタビュー 『ホビット』第2弾にオリジナルキャラを入れた理由
『ホビット』3部作の第2部『ホビット 竜に奪われた王国』がついに日本公開。舞台は“中つ国”と呼ばれる世界。ホビット族の青年ビルボ・バギンズと、魔法使いのガンダルフ率いる勇敢なドワーフ一行が、巨大な竜“スマウグ”に奪われたドワーフの王国を取り戻すため冒険を繰り広げる。前作に引き続き、この興奮の物語を創り上げたピーター・ジャクソンのインタビューが『TV Bros.』2/26発売号(東京ニュース通信社刊)に掲載されている。
【関連】『ホビット 竜に奪われた王国』オーランド・ブルームに直撃インタビュー
本作の原作者であるJ・R・R・トールキンを敬愛するピーター・ジャクソンだが、“原作に忠実に”をモットーに映画化しているわけではない。第2作では、原作では『指輪物語』からのキャラであるレゴラス、映画オリジナルのキャラクター、女性エルフのタウリエルが登場する。
映画に独自の新しいキャラクターを送り込んだことについて聞くと、「小説の場合、作家自身がナレーターとなって物語を進めてくれる。これが映画になるとキャラクターがその役目を背負うわけだが、本作をもっとドラマチックに語ろうとする場合、その人数が少ないと、僕たちは感じたんだ。僕はもちろんトールキンの原作を愛している。しかし、いま僕が背負っている使命は、トールキン・ファンが求めている映画を作るのではなく、最高の映画を作ること。そのためにはエピソードを変えることもすれば、新しいキャラクターを加えることもする。怒るファンもいるだろう。が、その反面、この映画に出会うことで初めてトールキンを知りファンになる人たちもいる。僕はそちらに大きな喜びを感じているんだ」とコメント。
物語の鍵となる邪竜スマウグの声を、英人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが担当し、ビルボ役のマーティン・フリーマンとの『シャーロック』コンビの共演でも話題になっている本作。キャスティングに関しては、「ベーカー街のふたりが(撮影場所である)ニュージーランドにやってきたのは本当に偶然だ。ベネディクトに関しては『シャーロック』を見る随分前から決めていたし、マーティンは『シャーロック』を見て決めたからね。ベネディクトの撮影のとき、マーティンにいて欲しかったんだけど、スケジュールがあわなくてダメだったんだ。ひとりだったにもかかわらずベネディクトはパーフェクトにスマウグを演じてくれたよ」と語った。
『TV Bros.』2/26発売号では、テレビ東京開局50周年記念として、田原総一朗、山田五郎、大橋未歩アナウンサーらのインタビュー、『ヤンヤン歌うスタジオ』誌上同窓会として早見優、布川敏和、原田伸郎、清水国明による今だから話せるここだけの話、テレビ東京にまつわるコラム、ルノアール兄弟の書き下ろし漫画「ガイヤの夜明け 民放の外野手」などでテレ東の独特すぎる50年を振り返るほか、新刊が発売となるミラクルパッションズのワクサカソウヘイ特集、映画『愛の渦』を監督した三浦大輔と主演女優・門脇麦対談などを掲載している。