二宮和也、『ブラックペアン』続編での新キャラ挑戦に自信「意味や意図がわかっていただける」
日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』場面写真(C)TBS
シーズン2には、新キャストとして、田中みな実、石坂浩二、段田安則、そして、Kカルチャーブームの立役者の一人であるチェ・ジウ、韓国の若手俳優キム・ムジュンも参戦。二宮はムジュンについて「すごく頑張り屋だなと思います。僕も何度か経験がありますけど、異国でいつも通りに仕事をするということがいかに大変かというのは理解しますし、ムジュンの場合は母国語と違う言葉を、それも術名だったり臓器や病気の名前だったり難しい言葉を話さないといけない。ムジュンは僕らのセリフもちゃんと頭に入れているので、本当に時間がいくらあっても足りないだろうなっていうくらい頑張ってくれていますね」と絶賛。「日本でのお芝居が楽しかった、このチームとお芝居がやれてよかったと思って帰ってもらうのが僕らの目標になってくるので、お芝居だけじゃなくいろんな経験ができたらなと思っています。いろいろ食べたいものを聞いて一緒に食事に行く約束をしたりと、コミュニケーションを取ってます」と座長としての心配りを見せた。
気心知れた顔ぶれがそろう現場は「チームワークはいいと思います。演者さんたちが前作とほぼほぼ一緒なので、現場もやりやすい」と感じている。「前作を経て今作に入ってきている役者さんたちは1シーズンを通してきた人として、(『ブラックペアン』の世界として)それは譲れるけれど、それは譲れないということをスタッフさんにもしっかり伝えていますし、いい形で物を作れているんじゃないかなと思います」。
「僕が不思議というか、面白いなと思った感覚は、これまでにいろんな作品に顔を出させてもらい、いろんな経験をさせてもらったんですけど、『ブラックペアン』って言われるとあのころの感じが戻ってくるというか。やり方的には6年前と同じやり方をしている。現場にそれを許していただけているというのが一番大きいんですけども、僕は現場に入って、空気を見て出てくるもので勝負したいタイプ。なので、それをよしとしてやらせてもらえるスタッフの人の力と、それに対応してくれる共演者の人たちというのが、『あ!「ブラックペアン」の現場に戻ってきたな』という感じがして、懐かしさがあったりして不思議な感じでした」と明かす。
反対に、6年前との違いを尋ねると、「共演してる人たちと、今日撮るシーンの話をするようになったというか。『ここをこうしたいんだけど、大丈夫?』というような話を、前室や待っている間に『じゃ、僕はこうします』『私はこうやります』と役者間でやりとりできるようになったというのは大きいところかもしれないですね。僕もそうだけど、みんなも6年経って、いろんな現場を経験してきている人たちなので、そういう人たちが『ブラックペアン』のやり方で、今現場をやっているというのが、僕はやりやすくて好きなんです」とチームに対して圧倒的信頼を寄せた。
本作で天城は“シャンス・サンプル(二者択一)の運試し”を軸に、手術を引き受けるか否かを決めていく。二宮にとって、これまで最大の「シャンス・サンプル」はどんなものだっただろう?「それでいうと、嵐と金八先生のどっちがいい?って話になった時に、僕は『金八先生』、風間(俊介)はバレーボールやりたいって言って。それがなんでだか知らないけど、気づいたら逆転していて今に至るっていう感じなんですけど。その二択が一番大きかったんじゃないですかね」と振り返った。
「天城先生の手術を求めて運を試す方々が、毎話毎話すごい方たちばかりなんです。そうしたところもあわせて楽しんでいただけるのかなと思っております」と、日曜劇場ならではのパワフルでスケールの大きい本作をアピールする二宮。信頼関係が満ち溢れる現場で、どんな新しい『ブラックペアン』の世界が展開されるのか、期待して見届けたい。(取材・文:田中ハルマ 写真:松林満美)
日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』は、TBS系にて7月7日より毎週日曜21時放送。