『キングオージャー』酒井大成&『ドンブラザーズ』樋口幸平のレッド対談 10年後に思い描くイメージとは?
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――新戦隊の『爆上戦隊ブンブンジャー』もスタートしましたが、酒井さんは『王様戦隊キングオージャー』で過ごした1年間でどんなことを得られたと感じていますか?
酒井:分かりやすくどこが成長したかというのはあまり実感がないのですが、こうしたインタビューでも1年前は何をしゃべったらいいのか分からずにアタフタしていたんです。ですが、ここ最近は自分の考えを言葉で伝えることができるようになってきた気がします。
――樋口さんからみて『キングオージャー』チームの成長はどう感じていましたか?
樋口:僕個人の考えですが、あまりチームごとで何かを比べるということは意識のなかにないんですよね。『ドンブラザーズ』も『キングオージャー』も作ろうとしていたものが違いますから。でも1年前の自分を考えると、大成はすごいなと思いました。大成が現場に対して真面目に取り組んできたからこそ、『キングオージャー』のほかのメンバーもしっかり付いていったのかなとは思っています。
『キングオージャーVSドンブラザーズ』場面写真 (C)2024 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(C)テレビ朝日・東映AG・東映(C)東映
――本作のどんなところに注目してほしいですか?
樋口:僕ら『ドンブラザーズ』チームはもちろんですが、大成を含めた『キングオージャー』チームも、1年間の撮影で成長していなければいけないだろうし、逆に成長していなかったら「何だよ」ってなってしまうと思うんです。そういう意味では、この作品は僕らの成長している姿をしっかり視聴者の方に観ていただけたらなと思っています。「なんか目つきが変わったな」「雰囲気が1年前と全然違うね」と感じていただければ、すごく僕らにとって意味がある作品になると思います。
酒井:幸平が言ったような目線で観ていただくのは面白いですね。あとは本当に個性が強いチーム同士のぶつかり合いなので、そこはぜひ楽しみにしてほしいです。
■思い描く10年後のビジョンは?
――今回は2本立てで、『キングオージャーVSキョウリュウジャー』も同時上映されます。『キョウリュウジャー』は放送から10周年という節目を迎えますが、お2人は「10年後こうなっていたい」というビジョンはありますか?
樋口:俳優としてしっかり10年後も生きていけているということが1番だと思います。さらにみんなが大きくなって、スーパー戦隊シリーズという歴史ある作品に戻ってこられたら最高ですよね。そうなれるように「頑張りたい!」というのは常に現場で話していました。
――同志みたいな感覚でしょうか?
樋口:そうですね。やっぱりほかのキャストが活躍しているのは嬉しいですし、僕はチェックしています。自分が作品の座長であった以上、僕も負けないように頑張らなければいけないと思っています。『ドンブラザーズ』のキャストのみんなとこれから先も高め合って頑張っていきたいです。
――酒井さんは『キョウリュウジャー』チームと共演してみていかがでしたか?
『キングオージャーVSキョウリュウジャー』場面写真 (C)2024 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(C)テレビ朝日・東映AG・東映(C)東映
酒井:変身とかもバシッと1発で決めるし、ご一緒させていただいて素敵だなと感じました。僕も10年後『キョウリュウジャー』の皆さんのようになっていたいなと思いました。
――酒井さんにとって『キングオージャー』で共演した皆さんはどんな存在でしたか?
酒井:不思議な感覚です。家族でも友達という感じでもない。仲間に近いですかね。絆で結ばれているなというのは感じました。もちろんライバル心もありますし、なかなか言葉で例えるのは難しい関係性です。
――最後に本作を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
(左から)樋口幸平、酒井大成
樋口:『ドンブラザーズ』をいつも応援してくださってありがとうございます。もしかしたら『ドンブラザーズ』のメンバーみんなで変身できるのはしばらく見られないかもしれません。『キングオージャー』の皆さんと作り上げた素敵な作品をぜひご覧になってください。
酒井:『ドンブラザーズ』と『キングオージャー』という個性の強いキャラクターが上手く融合した作品になっていると思いますので、劇場で思う存分楽しんでくれると嬉しいです。
(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)
Vシネクスト『キングオージャーVSドンブラザーズ』は、『キングオージャーVSキョウリュウジャー』と同時上映で新宿バルト9ほかにて期間限定上映中。