奥智哉、20歳目前に話題作『十角館の殺人』でドラマ初主演 「肩肘張らず自然体」を意識
周囲の人たちの心配りのおかげで、主演という大役でも、伸び伸びと撮影に臨めたという奥。一方で、本格ミステリー作品で主演を務めたことで得たことは多かったという。
「今回、本当に原作をしっかり読み込みました。そのことで脚本に書かれていない部分のディテールを身体にしみ込ませることができました。小説ならではの情報を知り、脚本に書かれていない人物の奥行きを感じられたおかげで、行動一つ一つが腑に落ち、より真実味が増すような気がしました。今回の作品を通じて、準備することの大切さを勉強することができました」。
また内片監督からは“見え方”も学べたという。「僕は13歳ぐらいのころから演技レッスンを受けていたのですが、6年経ったいまでも、まだまだ全然だなと思うことが多いんです。でも監督とご一緒して、顔を上げるタイミングや目線の持っていき方一つで、映像の説得力が増すことを知りました。本当に親身になって細かいところまで寄り添っていただけたので、とても大きな経験になりました」。
シーン終わりには、内片監督とカメラブースにいって、その都度シーンを観返し、芝居の確認をしたという。「監督のおかげで表現の幅が格段に広がったような気がしています」と感謝を述べる。