119番指令室に密着 『エマージェンシーコール』制作陣が伝えたい緊急通報のリアル
『エマージェンシーコール~緊急通報指令室~』エピソード7「夜のハイウェイ」より (C)NHK
――毎回SNSなどでも大きな反響が寄せられています。
石川:番組の制作チームの中でも、高齢の親がいるとか、子育てをしているとか、年代や立場で、共感する通報がそれぞれ違うんです。(制作)チームの中ですら感じることが違うので、たぶん視聴者の皆さんもそれぞれ観てくださってるお立場で、共感してくださったり、はっとされたり、気づきがあったりするのではと思います。
こんなふうにして市民の安全安心をずっと支えてくれている人たちがいるというのを知らなかったという声や、指令室の現場で働いている方々に対して、本当にありがとうという感謝の声をたくさん頂いていますし、救命現場に出ていくところはなんとなく知っていても、通報のところから救命は始まっているというのは知らなかった、ありがとうという現場の方への感謝の声というのはとてもたくさん頂いています。
岡田:オペレーターの方たちが「私たちはありがとうと言われることはないんです」ってよくおっしゃっていました。私も子どものことで119番通報したことがあるんですけど、その時のオペレーターの方の声とかはあまり印象に残っておらず、来てくださった救急隊の印象が強く残ります。ですが彼らはそれも分かっている中で、「自分は現場に向かう救急隊・消防隊にバトンをいち早く渡すというのが使命なんだ」っていう志でやっている。そんな彼らのプロ意識は本当にすごいなって感じます。
『エマージェンシーコール~緊急通報指令室~』エピソード8「つかの間の静寂」より (C)NHK
――エピソード7のタイトルは「夜のハイウェイ」。どんな内容になりますか?
町田:今回は大阪と仙台の指令室に密着するのですが、今までにないタイプの通報を紹介しています。
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
石川:『エマージェンシーコール』という番組そのもののメッセージとしては、どんな時もあなたのために動いてくれる、助けてくれる人がどこかにいるよというメッセージがあります。これは、オリジナルのベルギーのチームも同じ思いで作っているというのを一番初めに聞いたのですが、私たちもそれを大切にして作っています。
『エマージェンシーコール~緊急通報指令室~』エピソード7「夜のハイウェイ」は、NHK総合にて2月11日17時30分放送。エピソード8「つかの間の静寂」は、2月12日21時30分放送。