櫻坂46、改名後3年で築いた独自のカラー 松田里奈、山下瞳月に聞く「櫻坂46らしさ」とは
関連 :
――前作「承認欲求」から、表題曲に参加する選抜メンバーと、カップリング曲に参加するBACKSメンバーに分かれる選抜制に。新システム導入から2作目となる、本作のフォーメーション発表時の心境は?
松田:フォーメーション発表はドキドキで、結果を聞きたくない気持ちもあるんです。でも、選抜メンバーに選んでいただいたのは、やっぱりうれしかったです。今回の曲では3列目で、個人的には前列に行きたい目標も掲げていますし、叶えられなかったことに対して、ファンの方へ申し訳ないという思いもありました。
――松田さんが「前列に行きたい」と思う理由は?
松田:前列の方が目にとまる確率が高くなると、考えているんです。音楽番組ではソロでカメラに撮られる可能性も上がりますし、映ったら喜んでくださるファンの方もいらっしゃるので。その人たちのために、改名初期に目標を公言するようになりました。ほかにもやりたいことや叶えたいことをなるべく口に出しています。公言するのは勇気も必要ですけど、それが叶ったときにファンの方が喜んでくださるのなら言い続けるべきだと、今は思っています。
――覚悟を感じます。山下さんは、三期生が初めて表題曲に参加した前作「承認欲求」に続いての選抜入りです。
山下:前作でフロントを経験させていただいて、今回の曲で選ばれなければ「どこが悪かったのか」と自分を責めてしまいそうで、正直、怖かったです。前作の活動期間では「初めて見て、好きになりました」と言ってくださる方が増えたし、応援してくださる方が「目にする機会が増えた」と言ってくださるのもうれしかったです。再びの選抜入りに不安やプレッシャーもあったんですけど、悩むべきはそこではないと気が付いたし、今作でも、選んでいただいたからには頑張ります。
――期待しています。ところで、昨年のシングルリリースや国内外でのライブも経て、グループのカラーが定まってきた印象もあります。
松田:改名初期は確かに「私たちの色は何だろう」と、模索しながら活動していたんです。カラーが定まった一番のきっかけは、ライブだと思います。グループの個性をハッキリ出せる場所ですし、特に「2nd TOUR 2022 “As you know?“」(2022年9〜11月)からは曲数が増えて、いろいろなパターンで見せられるようになりました。さらに飛躍できた昨年は「3rd TOUR 2023」、海外公演があり、(2023年2月リリースの5thシングル「桜月」から)シングルを3作品リリースして、グループに自信を持てました。
――核となるライブでの「櫻坂46らしさ」とは、何だと思いますか?
松田:表現は難しいんですけど、目を離せない瞬間があるのはグループらしさだと思います。挑戦もあり、例えば「2nd TOUR」では、オープニングから最初のMCまで、サイリウムを付けないでくださいとお客さんにお願いしたんです。激しめのセットリストで、パフォーマンスする自分たちはハードですけど、演出もあいまってカッコ良さを表現できました。もっと突き詰めて「グループを知らなくとも、ライブには行ってみたい」と思っていただけるステージを作っていきたいです。
――2023年3月に加入した山下さんは、グループのカラーに対する思いは?
山下:三期生は先輩方が築き上げてくださった、すでにカラーのあるグループに加入しましたし、私にとってはずっと輝いていました。加入してからは、まだ自分がそこに色を足せている自信はないので、今年は「カラーを足せるメンバーになること」が目標です。