東山紀之、子どものころから知る岡本圭人との共演に感慨「すごくいい真剣勝負ができる」
関連 :
舞台『チョコレートドーナツ』で共演する(左から)岡本圭人、丹下開登、東山紀之
――マルコ役を3名がトリプルキャストで演じられます。その中の1人、丹下開登さんは前回からの続投となります。
東山:ビジュアル撮影で再会したときは、すんなりと3年前の関係性に戻れましたね。いい意味で本当に変わらず、素直で穏やかでチャーミングなままでした。会うたびに、「東山さん、大好き!」って他の誰よりも言ってくれる(笑)ので、本当にかわいいですね。彼は嵐が好きなんですよ。
岡本:僕も初めて会った時に、「嵐が好き」と聞いたので、「僕も、Hey!Say!JUMPっていうグループにいたんだよ!」って伝えて。「観たい」と言ってくれたので、今度自分が出ていた時のDVDを渡したいと思います(笑)。初めてお会いしましたけども、どういう化学反応が起きて、どういう作品になるんだろうと予想ができなくて。予想ができないものほど、人の心に刺さったり、面白いものができたりすると思うので、楽しみになりました。
東山:(マルコ役の)3人みんなそれぞれ性格が違うので、感情の出し方とかも違ってくる。マルコとの関係性を稽古場でちゃんと作れるといいなと思いますね。僕らが不安に思うとそれが伝染するので。
彼らが舞台でちゃんと立って、お客さんの前で芝居してっていうのは、もう出てきただけで感動的ですよ。ダウン症のあるお子さんをお持ちの方もたくさんいらっしゃるから、その人たちにとっても希望というか、可能性が広がるのではないでしょうか。社会的な弱者ではなく、チャーミングな魅力の1つだと感じてもらえるといいですね。
岡本:僕は東山さんとも関係性を詰めていきたいです。自分の中では子どものころから自分のことを知ってくれている“ヒガシくん”なんです。それってすごくアドバンテージだと思っているんです。自分のことを子どものころから知っているお兄ちゃんと一緒にお芝居をすることはなかなかない経験ですよね。でも、いつしか気づけば(呼び方が)“東山さん”になっていって…。公の場では言えないんですけど、昔の思い出じゃないけど、“ヒガシくん、おはよう”とか呼び方を変えてみようかなって(笑)。昔を思い出してくれるかなとか、ひそかに思ってます。
東山:言ったもん勝ちだな(笑)。なんでもいいんですよ。なんせ圭人は、3歳の頃に森光子さんに飛び蹴りをくらわせた男ですから。そのうち、僕も飛び蹴りくらうんじゃないかって気を付けないとなって思ってますね。さっとよけられるようにしないと(笑)。
(取材・文:編集部 写真:松林満美)
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『チョコレートドーナツ』は、東京・PARCO劇場にて10月8~31日上演。大阪・豊中市立文化芸術センター 大ホールにて11月3~5日、熊本・市民会館シアーズホーム 夢ホールにて11月10・11日、宮城・東京エレクトロンホール宮城にて11月16日、愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホールにて11月23日上演。