<三石琴乃×水樹奈々×井上麻里奈>「えっへん!」と自慢したくなる仕上がり 劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」でタッグ
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――アフレコはいかがでしたか?
(C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」製作委員会
三石:私はまもちゃん(CV=野島健児)、ちびうさちゃん(CV=福圓美里)、セーラーギャラクシア様(CV=林原めぐみ)と一緒に録ることが多かったです。まもちゃんとは「チュー」のシーンがあったので、アフレコ時に幸せを感じていました(笑)。ちびうさちゃんは本作では今まで以上に戦士としての自覚が出ていて。戦いがどうやったら終わるのか小さな体で葛藤して思いを爆発させるセリフの迫力に、グッときました。一方のギャラクシア様とはガチンコ対決なので、スタジオでは、それぞれ役の背負っているものを纏いながら集中して取り組んでいた気がします。
――なるほど。
三石:ただ、収録が始まる前にめぐちゃん(林原)が、「琴ちゃん(三石)、これあげる」ってゆずをくれたんですよ。金木犀の香りではなく、ゆずの素敵な香りを感じながら収録していました(笑)。
(C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」製作委員会
――心温まるエピソードです! 井上さんは「セーラースターライツ/スリーライツ」の3人で収録したとお聞きしました。
井上:そうなんです。まずは私自身が思っていた星野を演じて、そこから音響監督さんに指示していただき、他ふたりとのバランスも探り調整しながらアフレコを進めていました。印象的だったのが初めての「メイクアップ」。スリーライツを演じる役者の世代が少し違う分、「美少女戦士セーラームーン」の認知度の違いもあって。私と(セーラースターメイカー/大気光役の早見)沙織ちゃんは「メイクアップといったらこれ」という音声が脳内で再生されるのですが、(セーラースターヒーラー/夜天光役の佐倉)綾音は「美少女戦士セーラームーン」を通って来なかった世代なので、そういうイメージが湧かなかったみたいで。そんな話をしながら、みんなで雰囲気をすり合わせていきました。
――気持ちを合わせるうえでも、やはり一緒に収録することは大事なんですね。
(C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」製作委員会
井上:大事です。「メイクアップ」の合わせセリフは3人揃っていても、何度もテイクを重ねました。その場で気持ちを共有する・すり合わせることは大切なことですね。
――以前のインタビューで三石さんも「できるだけキャストが集まって収録したい」とお話されていました。
三石:やっぱり相手の言葉を受けて喋ると、相乗効果が出るんです。相手がポンッと出てきたら私は下から、逆に弱く来たら私は強く出すなど、お芝居の面白さを自分でも演出できるんです。そういうところがこの仕事の醍醐味だと思っているので、私は一緒に収録推奨派ですね。
水樹:私は残念ながら今回、一人での収録でした。寂しかったです……! 前編はまだ誰の声も入っていない状態での収録だったので、音響監督さんと相談しながらキャラクターを構築しました。後編はセーラースターライツの声が入っている状態だったので、より熱が入りました。やはりみんなの声を聞いてお芝居ができると、気持ちの入り方は変わります。「全員が揃って収録できたら……」という思いも正直ありましたが、まずはまだ不安定な状況のなかでも無事に完成してみなさんにお届けできるということが、幸せだなと思っています。
(C)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」製作委員会