『日本統一』本宮泰風&山口祥行、ハードル乗り越え地上波連ドラ化に感慨 女性ファン増加も「狙ってはいけない」
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本宮泰風
――コロナ禍に配信で『日本統一』の魅力を知ったファンも多いようですが、普段の生活の中で人気の高まりを実感されることはありますか?
山口:普段、僕ら声かけられないです(笑)。
本宮:僕らはそんな感じなんですけど、若い奴らはコンビニで囲まれちゃって、身動きとれなくなっちゃうみたいなことはあるみたいですね。
――この作品が多くの人に受け入れられた理由はどこにあると思われますか?
本宮:山口さんの男性としての魅力みたいなところだと思います。
山口:僕は、日本の俳優の枠を超えた、アジアの俳優のスタイルをしている本宮さんだと思ってます。
本宮:…そういうパターンで来ますか。
山口:(笑)。極道物やヤクザ物は、日本では最近ちょっと重たい感じの作品があったり、シリアスすぎる中で、肩の力を抜いてリラックスして観られるタイプの脚本を、泰風だったり制作陣が書いてくれている。昔っていう言い方もあれですけど、昭和でいう時代劇ドラマに近いものが、『日本統一』にはあると思っているんですよ。観やすいところが魅力なのかなって。
本宮:任侠作品は分かりやすくていいという思いがあって。そこにプラス、ちょっとコメディ要素を足すことで、観やすくなっているんじゃないかなと思って作っているんですけど。
山口祥行
――第1話の台本を拝見しても、随所にクスッとなる遊び心がいっぱいでした。
山口:いたずらっ子なんですよ(笑)。日テレさんへの忖度で、『太陽にほえろ!』と似たような曲を使おうかなって言ったら、それはダメだって(笑)。
――LINEスタンプやYouTubeチャンネルの開設、アパレルコラボなど、これまでのVシネマ作品、任侠物のイメージを変える挑戦も魅力だと思います。
本宮:山口さんの魅力で女性ファンが増えてきて、そういうファンになってくれた方に、さらに楽しんでもらうにはどうしたらいいか、いつもプロデューサー陣で考えていますね。
――本宮さんと山口さんが演じる氷室と田村のバディぶりに沼る女性も多いと聞きます。
本宮:そうですね。山口さんは普段女性とか意識しないので、かっこつけてモテよう!というところがないのが、女性ファンの心をつかんでいるんだなと僕はいつも分析しているんです(笑)。
でも、氷室と田村の関係性が受けているから、もっとシーンを増やしてやろうというのは、まったくないんです。あくまでも作品重視なんで。女性ファンが増えるのはうれしいことですけど、作り手として狙っちゃダメだなと思ってます。