「70歳でもライブを」 南キャン・山里亮太が思い描く理想の世界 見えたストイックな一面
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――4月期にはオードリー・若林正恭さんとの2人の半生をドラマ化する『だが、情熱はある』(日本テレビ系)も放送されますし、プライベートでも素敵なご家族がいて、あらゆることを叶えてきた印象があります。それでもまだ叶えていない目標はありますか。
山里:実はそれ、東野(幸治)さんにも言われたんですよ。やっぱり目標は70歳でもライブをやっていること。ライブをやり続けているという自分の姿が、化け物だらけがひしめき合う(芸能の)世界の扉を、怖がらず開けることのできる免状みたいなものだと思うから。いくらレギュラー番組を持っていると言っても、筋肉がなくなったら、レギュラー番組も同時に終わっていくと思うし。ライブは筋肉というか、「自信の貯金」ですよね。ライブをやっていて、笑い声を聞いた耳は自分の好調を作ってくれるんです。
――山里さんの筋肉、自信をドラえもんが作った部分もありますか。
山里:自信というよりむしろドラえもんから学んだのは「ドラえもんがいない世界に自分がいる」という現実です。それを認識したとき、誰も助けてくれないことが分かったから、自分が頑張るしかないと思った。僕にも初代マネージャーとか、自分を助けてくれるドラえもん的存在はいたと思うけど、ポケットから出してくれるのは解決策じゃなく、どうやったらそれを乗り越える体力がつくかを教えてくれるドラえもんだったなと思います。
――そうしたドラえもん代わりの存在を、今は誰、あるいは何が担っていますか。
山里:今は自分でなんとかポケットを作っている感じですね。ポケットの中に入っている道具は、ライブとかラジオとかで得た成果。それが飴とか光線とか、いろんなアイテムになって、ここぞというときに自信の素になってくれる感じかもしれないですね。
(取材・文:田幸和歌子 写真:松林満美)
『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は公開中。