森尾由美、初孫誕生で“おばあちゃん”としての願い「娘たち夫婦のサポートをしたい」
ドラマ『三千円の使いかた』第3話場面写真 (C)東海テレビ
劇中では、独身時代を謳歌している美帆、美帆の姉で結婚を機に仕事をやめ子育て中の真帆(山崎紘菜)、2人の娘を育て上げた主婦の智子、年金で生活している美帆の祖母、琴子(中尾ミエ)による、3世代・4人の女性のお金の使いかたが描かれる。森尾自身、年齢を重ねるごとに「お金の使いかたも変化してきた」と明かす。
「独身時代は美帆とまったく一緒で、自分のことにだけお金を使っていればよかった」と切り出し、「結婚して子どもができてからは、子どものやりたいことをなるべくやらせてあげたいと、自分以外のことにお金をかけてきました。成長や進学する上での出費など覚悟はしていましたが、突発的に出ていくお金も多くなる。演じている智子も“あっという間に貯金が消えてしまい愕然とする”というシーンがありましたが、私自身も子育てをしながら、“お金を貯めるのは難しいけれど、気づいたらなくなっている…”というパターンを経験しました。今後のお金の使いかたとしては、夫と自分の親の健康、自分たちの健康にかけていくものも多くなると思います。本当にドラマ、そのもの」とお金から人生を振り返る。
森尾由美 (C)東海テレビ
芸能活動を思い返してみると、1982年に『ねらわれた学園』でドラマ出演を果たし、翌年に「お・ね・が・い」でアイドル歌手としてデビューした森尾。『オールナイトフジ』や『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『はやく起きた朝は…』などバラエティ番組でも活躍し、ドラマ『大好き!五つ子』シリーズの母親役としてもお茶の間の人気を集めた。40年の転機としてあげたのは、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』への出演と、結婚・出産を経験したタイミングだ。
「10代でデビューをして、アイドルとして番組に出るときは、“何か質問をされても『はい』か『いいえ』しか言っちゃダメ”だと言われて。自分で物事を考えたり、気の利いた受け答えもできなかった。お仕事という感覚も薄かったと思います」と反省しつつ、「『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に出演させていただけることになって、ダンカンさんから“自分たちと絡むなら、ちゃんと考えてこい。アイドル上がりだからって、甘えちゃダメだ”という言葉をもらって。自分の振る舞いをちゃんと考えないといけないなと、気づくことができました」と感謝。
さらに結婚・出産時を回顧しながら、「所属していた事務所で、最初に結婚したタレントが私だったんですね。社長から“独身のタレントしか扱ってきていないから、結婚したり、子どもを持ったタレントを扱うのはうちでは難しい”と言われて。そうすると私の意地っ張りな性格が出てきて、“この事務所にいたい。私は結婚しても需要があると思います!”って、社長に言っちゃったんです」と大きな笑顔。一時は“芸能活動を辞めないといけないのかな”と思ったりもしたというが、夫にも支えられ、妻、母として仕事を続けていく決心ができたという。